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優しいお姉様だから教えてあげる

至らないところも多いと思いますが、あたたかい目で見て頂けますとありがたいです!


アンチ等は受け付けてません。

「お姉様!?何故私を通してくださらなかったの?!」


支度をゆっくりと済ませ、友人のお茶会に行こうとしていた時のこと、サリエルが凄く不服そうに声をかけてきた。


「あら、何のことかしら?」


「朝、私がわざわざ足を運んでお姉様のところまで行ってあげたというのに、お姉様ったら私のことを追い払ったじゃない!挙句の果てには出直してこい、ですって?!冗談じゃないわ!!お姉様が私のところまで来るべきなのに!!」


2つ年下のサリエルは私が阿呆だと思い込んでいるようね。前世なら ごめんなさい、私が行くべきだったのにね だなんて言っていただろうがそんな私はもういない。…少し自分の立場を理解させてあげなきゃね。


「…ふふ、誰がわざわざ貴方の所に足を運んであげないといけないのかしら?笑」


私が初めにこう言うとサリエルは少し驚いた顔をしていた。


「貴方、何か勘違いしていないかしら?貴方は私の妹。年上を敬うのが常識のこの国では貴方は私を敬わなければならないのよ?なのに わざわざ足を運んでお姉様のところまで行ってあげた ですって?笑

随分と自分を可愛がっているのね。私は貴方より年上よ。そのことを頭に入れときなさい。今回は忠告で終わってあげるけど、また同じ事したら、分かるわよね?」


サリエルは凄く顔を歪ませていた。

自分の言いなりだと思っていた姉が説教をしてきたのだ。プライドが傷ついたのだろう。


「わ、分かり、ました。以後…気をつけます。」


サリエルは凄く小さな声で返事した。

肩は少しだけ震えていた。


「で、要件は?」


サリエルはハッとして下を向いていた顔をあげた。


「お、お姉様に今日の茶会で来るリトワル侯爵令嬢のマナーに対して皆の前で非難してきてほしいのっ!」


リトワル侯爵家はこの国の海を管理している。

私を悪役に仕立ててリトワル令嬢に慰めるふりをして

上手いようにリトワル侯爵令嬢を駒にしようとしているのね。


「なぜそんなことをしなければならないの?私に損なことしかないじゃない。」


「リトワル侯爵令嬢はお姉様のことを陥れようとしているらしいわ。だから、お姉様は、」


「親切心からだとしても余計なお節介よ。年下に助けて貰うほど、私は落ちぶれていないわ。私の目で見極める。他人の心配の前に自分の心配をしなさい。」


サリエルの言う助言は親切心からくるものじゃなく、

私を陥れようとする悪巧みからくる物だと処刑される最後の最後で気づいた。


「要件はこれだけ?私急いでるのだけど。」


「…。私はお姉様の為に一応忠告しましたからね。」


ふんっ 鼻息を荒くして髪の毛をなびかせてカツカツと音を立てて歩いていった。


「馬車の用意ができました。」


専属メイドがそう言った。


「ええ、行くわ。」


…この専属メイドも近いうちに解雇しないとね。


〈Sideサリエル〉


なによっ、お姉様のくせにっ!!


お姉様がいない食卓で朝食を取って、いつものように私のかわいいお願いをしに行った。

いつもは うん、分かったわ。 なんて私の言うことにすべて同意して叶えてくれたのに。

なにが、 

『朝食を取り終わったばかりで支度も何もしてないから出直してきて』

よっ!お姉様のくせに私に歯向かうだなんてっっ!!


お茶会に行こうとしてるお姉様を見つけて私に歯向かうとどうなるのか伝えようと思った。


なのに、逆に叱られた。


お姉様がお姉様じゃない。調子にのってるんだわっ。

お兄様に言って、お姉様を叱ってもらおう。

お姉様はお兄様に刃向かえないから泣いて私に謝ってくる筈よっ!


「おにぃ様、私はただ、親切心でお姉様に言ったのに、お姉様に怒られたのっ、ぐすっ。」


「なんてことだっ、可哀想なサリエル。お兄様があの馬鹿を叱って謝らせるからなっ、!」


そう言ってお兄様はお姉様に怒りに行ってくれたのに、私のもとに来たお兄様はげんなりした顔をしていた。


「サリエル、すまない、今回は諦めてくれ。」


なんで、私が諦めないといけないのよっ!

どういうことなのよっ!!!


私はまだ知らなかった。お兄様がお姉様に言い負かされていたことを。




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