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ファンタジーは現実へ  作者: ぽこぴ
火属性強化訓練編
63/85

贖罪

テレビをすぐ消し、俺は看護師さんを呼び、風呂を済ませた。

予約が偶然にも埋まっていたらしく、少し遅めに入ることになってしまった。


風呂から出た頃、11時を回りそうでいた。


昨日、凛月から貰った何類とは言わないが漫画、他には色々な飲食物を食べながら漫画を読んでいた。


「いえーい。来てやったぞー!!」

「うっっわぁ!」

俺は咄嗟にその本を布団に隠した。


「びっくりさせんなよ成瀬。」

俺は成瀬が来て、すぐ目線を下に落としたが、成瀬の後ろに誰かいたように見えたため2度見をした。


「うぉ…か、母さんとねえちゃん……。」

「よっ」


……。


やべえ…。

気まずい……、、


「斗真」

「は、はい!」


「テレビでやってる通り、伊織さんは今大変だけど、私たちは信じてるから。信じてと言われたからね。だから怪我には気をつけて、体を大切に。良いわね?」


「え、あぁうん。」

「それと色々着替えとかお菓子とか持ってきたから。ゆっくりしてるのよ」

「うん、わかった。」


「じゃあね。」

そうお母さんが言う。咄嗟にごめん。と頭に言葉が過ぎる。


「んじゃ!顔出せよ斗真!」

「おう…!」

2人が病室を出ていくのを手を振って見送った。


「で…成瀬は行かないのか?」

「そりゃお見舞いなんだからね?すぐ出ては行かないわ。」

「そう…?」


「不謹慎だけど、少し感慨深い?のよね。前と立場が逆みたい」

「前…?…あぁ確かに!」


「あんたはほんの少し茶色がかった髪に黒い目、私なんか緑とか黄色とかだから」

「平凡より、少し変わってる方がかっこいいよ」


「かっこいいとかそういう話してるんじゃないぃ!!」


「ははっ。俺はさ、無理して他人に合わせるなら、自分を貫きたいなって…思っただけ」


「ていうかさっき咄嗟に布団に何かしまったよね?何を…しまったのかしらぁ??」


「え、!いやいやいや!なんでも…ございませんよ??」

「見せてみろ!!隠し事はなしじゃ!!」


「やめろぉ!!布団をめくるなあぁぁぁ!!」

…生涯の恥…だっ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれからおよそ2日後。

伊織をメインにメディアから今回の責任追及に追われ、記者会見のような場が設けられた。




「伊織…大丈夫か?向こうにはもうメディア陣がいるけど…」

そうリアがそう言う。

他にも怪魔やおじちゃんも外にいた。


「はい…だ、大丈夫です、過去に大罪を犯した僕の責任です。僕が何とかしないと。」


「伊織。異能者、辞めんなよ。」

「あぁ」

伊織はそう言ってから、重いはずの足を動かして部屋に入った。


その数分後、「凛月!伊織は??!」

「今入ってったよ…」

俺は松葉杖を突きながらできるだけのスピードを出して、凛月のそばに駆け寄った。


「怪我は大丈夫そうか?」リアが聞く。

「はい、医者の人も驚いてて、回復が早すぎみたいな?」


「…!」

「始まったみたいだな。」


会見には宇久白さんも同席しているが、今回のことには深く関わって居ないことが明らかにされているため、強気には発言出来ない。


「今回の件についてどのように考えているんですか?!」


「…僕が過去にしでたかしたとが、今回の引き金となってしまった事、本当に申し訳なかったと思っています!」

「あなたのしでかしたことのせいで!!」や「責任はどう取るんだ!!」等と言った正論じみた言葉が交差する中、

「今あなたの過去を詮索しても仕方がない、ですが最近、ある噂があるんです」


「噂…ですか?」

「その噂とは、貴方が反逆軍と手を組み、今回のことを企てたのでは無いかと言うことです!」


「…はっ?そんな訳…!」

「ないとは言えないはずですよね?!実際貴方は過去に、日本の期待を背負って働いていた有望の科学者を何人も事故死させている。いや!、貴方が殺したようなもんだ!そんな人殺しの言うことを!!誰がまともに聞くんですか?!!」


まずいな…。

そう宇久白が思う。


「貴方が使っている武器は怪物のエネルギーを利用したもの。それは当時、科学者達のリーダーを務めていた人の研究のはず!!それを奪い取り、日本を恐怖に陥れている反逆軍にその技術を横流ししているのでは無いか?!その技術が!反逆軍からも怖がられ!今回殺されそうになったのではないか?!そう言う話が立っているんですよ!!」


この声に続いて他にも厳しい声が上がった。

息遣いが荒くなる。

声が出なくなる…苦しい、

今すぐにでもここから出たいと願う。

誰か……ここから、もう…


「ざっっけんじゃっっ!ねぇぇぇぇ!!!」

一気にみんなの目線がドア付近に傾く。


そこには松葉杖をついている涼風がいた。

鬼のように歯をギシギシとそのままのように歯ぎしりしていた。

「好き勝手に言いやがって…!技術を横流し??んなもんするわけねぇだろ!!あの事故の原因は伊織じゃねぇ!!その先輩たちの研究ミスだ!!それをネチネチ生き残った伊織になすり付けやがって!!」


「ですから!生き残った彼が先輩たちの研究を…!」



「リア…すげぇよ涼風は…」


「あん??」


「伊織がみんなを殺したかどうかっていう最初の話から…殺してはいなく、残った技術をどうしたかの話に変わってやがる…」

「ほ〜〜ん…。」


「異能者はヒーローじゃねえ!ただの怪物退治役だ!!だが今までどれだけの人が!メンタルケアをしてくれる伊織と凛月に助けられた?!!異能者がヒーローじゃないだけであって、2人はヒーローって分かってる奴は死ぬほどいんだろうがぁぁぁ!!」


「だから…!」そう記者が言おうとする事に俺が被せて言った。

「すいません!!迷惑をかけてほんっとに!すいません!!ですが…見てて…くれませんか?!俺たちがヒーローに…なるとこを…!世界を駆ける英雄になるとこを…。」

俺は台に頭をガン!とぶつけて頭を下げた。


その後は宇久白さん、及び他の異能関係者が取り繕ってくれたおかげで無事に事なきを得たのであった。


涼風の馬鹿さと勇気に乾杯といきたい。


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