感じた友情
この涼風とかいう餓鬼…。なんつー馬鹿力してやがる!!
それに加えて機動力もありやがる…
まずい…ガチでまずい!!
これじゃあいつを1発も殴れずに…!
俺は次々に部屋にあった物を敵に向かって投げ続けた。
壁の所々を蹴り、直線上の動きで敵を撹乱。
(まずい…!なにか反撃を!)
俺は餓鬼に殴りかかろうとするも…
「ガッァ!」
衝撃波が俺の体に炸裂するのだ。
(くっ…!まだ俺の動きが捉えられてる…!
もっと早く…!もっと多く!投げたものをまた投げて時間を稼げ!!)
涼風…無意識か知らないが異能…使えてんじゃん。
涼風の物を投げるスピードは完璧、だが少しの隙があるせいで奴が反撃できてしまう…。
だからそこを俺が補うんだ
伊達に演習室で訓練しまくった訳じゃない。
俺は涼風にアドリブで合わせつつ、涼風の投げたものに衝撃波が当たらないように調節していった。
やつの視界を完全に奪った1秒。
2秒。
3秒。と過ぎていった、
(負けるのか…?!こんなクソ野郎に…1発も殴れないまま…?)
ふざけるなよ。
「皆殺しておいて自分は青春ごっこか?!!
ふざけんじゃねぇぇ───っっガッァ…っ」
俺の一撃で奴は地面に突っ伏した。
その一撃は確かに、明確な動機を持っていた。
「涼風…」
「なにか、わけがあるんだろ?時間あった聞くよ。ていうか…物散らかしてごめん…」
「俺がやってっつったんだ。謝んなよ」
そのまま肩を組み、研究所を出た。




