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ファンタジーは現実へ  作者: ぽこぴ
火属性強化訓練編
46/85

口の悪い師匠。頭の悪い弟子

俺は母親と姉ちゃんが相当無理をして俺を異能者として認めれくれなんてことは一瞬で分かった。


普通の親や兄弟なら嫌われても子や弟を危険な仕事から遠ざけるものだろう


しかし俺の親はしなかったのだ

俺が単純に2人に嫌われているから?


ーーー違う。


いや…違うと思いたい

人を助けるなんてことがどんだけ難しいことなのか、今回の九州へと作戦で起こった避難民の件で思い知った


「おーい。大丈夫ー?固まってるけど」

「え…あぁ!大丈夫大丈夫!少し考え事してただけ」


(どーせまた自分のせいでーとか…)


「本当にキツかったらほぼ毎日のお見舞い来なくていいからね?」


「いや…行くよ。責任あるし」

「…」


少し時間が経ち、俺は成瀬にバイバイと言って病室から出た。


無気力な日々

その度に伊織や凛月等の友達から心配させてしまう


今もまた、2人からの遊びの誘いがリアルで来ては、断ってしまった。


「涼風のこと、どう思う?」

「避難民の事が相当精神に来てるんじゃ?」

「…仕方ない…。言ってみるか」

「ん?」


俺は背を向けて遠ざかっていく涼風に走って追いつきあることを言った。

「涼風、今からスマホに送る住所に腕のいい先生っつーか、教師?がいるからさ。行ってみてくれ。行きたくないならいい。じゃ」


そのまま伊織を連れて今度は俺らから涼風に背を向けた。

「凛月…もしかして炎魔さんの所に?!」

「運が良かったら行けるだろ?めっちゃその確率低いけど」

「まあ…行けるかぁ…?」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


(来てしまった)


スマホで住所を確認してからというもの無心で歩いていたら雨は振るわ、傘は持ってないし金ないわ、で散々だった。


着いたはいいものの、その家はなんとも言えずな風景を形どっていた。

和風な家にカンフー使ってそうな法師の…そうだ。中華な風が少し追加されているような。


…どうすれば良いのか。


先生とか言ってたのを今思い出し、本格的にどうしようか迷っていたところ。


「誰?」


「ッ?!」


「ちょい邪魔」


「え、あぁ…すいません…」


右手に傘を持ち、左手にビニール袋の中に何かを入れて持っていたその人は…いや炎魔、という地獄のナンタラと同じ名前の人は門を通って行く。と思いきや、

「あーもう…なんか用か?」

「え…えと。弟子にしてくだ────」


「断る。以上」

「えっ!なんで?」


「試すようなことして悪いが、少し前からお前のことを観察させてもらった。当然先程俺の家の門の前で5分は固まっていたことも知っている。弟子にしない理由を知りたいな?それは5分間何か行動を起こすという思考を持っていないやる気のないやつに教えることはないもないからだ」


「え…でも凛月と伊織に…」


「他人の名前出せば通ると思ったか?残念だな。そのせいでもっと弟子にしたく無くなったわ。」


俺が詰まっていると追い討ちするかのように続ける


「理由2つ目が今できた。他人に言われてばかりの人間は成長はしても応用が効かない。お前が自分の意思でここに来たのならまだ考えようはあったが…そうでも無いようだ」


俺の髪から雨水が滴り落ちる


「他に用は?」

「…」

「…あーったく!理由は?流石にあるよな?」


「……えなかった…」

「あ?」

「救えなかった」


一瞬。ほんの一瞬だけ雨が地面を打ち付ける音が俺の耳から消えた


「避難民のことか?あれはお前のせいじゃないから理由にならんぞ?お前の能力値がピークに達しててもあの距離じゃせいぜい1.2人程度助けられたかどうか、くらいだ。」


「せいぜい…?程度…?俺は…一人助けれたら2人目を助ける努力をしたい…一人とか2人救えたくらいで満足してちゃ…その時点で、敵に負けてる…気がするんだ。」


「努力をしたい、か。落ち込んで仲間からの気遣いも無下にする奴が何言ってんだよって感じだ」


「ッ!…あれは…!」

「結局お前は!落ち込んでいる自分に酔いながら!仲間が心配してくれるのを快感としてるだけのクズだ!悲劇のなんたらのフリしてる暇があったら!仲間の期待と!信頼!それに加えて心配に答えて見せろ!!今のお前にできる事なんてなぁ?!次できるだけ多くの人を助けるための努力を欠かさずに訓練することと仲間と遊ぶことくらいだ!」


個人的にも割と長々と言い放ったつもりだ…。


恐らく今まででこんなにもボロクソ言ったやつはいないとは思う。

こんなんで折れるようなら諦めて伊織達に任せるが…


「……あぁ…そうだな……。避難民の人達は…訳ありでさ。亡くなっても泣いてくれる人がそんなにいないんだと。それはさ…悲しいよな。」


続けて俺が言う。


「だからせめて…俺が助けた人が死んじまったら泣いてやりたいんだ!そんで!!俺が死んだら泣いて欲しいんだよ!!だから…俺を弟子に…して欲しい…。」


言い終わったと思ったら、炎魔さんはぷいっと振り返って家の方向へ歩いていく。


「まずは飯。好き嫌いは言え、嫌いな食べ物が並んでるとほかの食べ物まで不味くなる」


「え…?あの。」


「なんだ?弟子になりたくないのか?」


「え!あ!なりますなります!」





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