自分のことは二の次より三の次
「あんたのせいだ」
「お前のせいで…」
「どうしてもっと早く来れなかったの?」
「お前の…せいだ!」
真っ黒の人影が俺を睨んでいる。
…やめろ…。
ごめん…。
同じような言葉をずっと投げられる。
あぁ…ぁぁあ…。
「あぁぁ!…あ?」
なにかの歪でバッと体を起こすと、割と狭めの部屋に寝ていた。
「あ。起きたか」
「凛月…!ここどこ?」
「病院だ」
俺はベットから足をすぐに出して地面につき、病室の外へ出ようとし、ドアを開けると…
「おぉ!どした涼風。まだ動いたら危ねぇよ?」
「伊…っ伊織!凛月!みんなっどうなった?!鉄の野郎は?!!あの女の子は?!」
自分がなんで病院にいるか聞くよりも先に他人の事…か。
良いのか悪いのか。
「鉄の野郎は…逃しちまった。」
ゴクリと涼風が唾を飲む。
「団長は当たり前として東雲と風木は無事だ…けど、斑鳩は生きてはいるけど左肩から右腰?辺りまで斬られて入院。暑人も無事は確認できてもう退院したよ。それからあの女の子…確か名前は成瀬沙也加…だったはず。足に怪我負ったけど命には別状はないよ。入院中。」
「そ、そう…ごめ━━」
「へいへーい、お布団にお戻りしましょうね」
とりあえずはみんな…無じッッッッ!?!
ガタン!!とベットが音を立てた。
「お、おい!大丈夫か?!」
「パニック障害…的なやつか?」
凛月がそう言う。
俺は自分の口を抑えて、激しく鼓動する心臓や気持ちを押さえ込もうとする。
「だ……大丈夫…。」
俺は割とすぐに気持ちが落ち着き、この日は3人で笑いあって夜を迎えた。
夜の病院は正直怖かった。
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医者が言うには俺の怪我は数週間寝ててもおかしくない程だったらしいのだが、医者が俺を最初に見た時、傷だらけでどうすれば良いのか迷ったそうだ。
だがみるみるうちにその傷は…塞がったと。
塞がったのなら好都合だが、その後も驚くべきことが起きた。
わずか2日で退院という事。
良い事…だとは思う
だが。俺は2回の晩例の夢を見るせいで精神的に参ってしまうところが多々あったのだ。
パニック障害はメンタルケアを数回したらもうほんとに軽い気持ちの動揺しかしなくなった。
俺はこの戦いで協力してもらった人で会いに行った。
東雲さんはまだ東京にいたし、凛月の融通で会えた。
斑鳩はまだ入院中だったので会いに行くと共通してるゲームの話で盛り上がった。
風木さん。それからマリアさんはもう別の場所へと任務で移動してしまったので電話での会話になった。
団長は俺が行くよりもあの人から会いに来てみたらし団子をもらった。
そして最後の一人。
成瀬沙也加という女の子。
伊織に部屋を聞き、扉を開ける数秒前。
俺の心臓は世界一うるさい曲並に音を発していた。




