一端の覚悟
自分の肩にまで鬼ヤバな反動が来るほどの攻撃をした。
これで死んでなくても気絶さえしてくれれば…。
そして次第に煙が晴れていくに連れて…俺の意識も途切れようとしていた。
(……次、には繋げたかな。)
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「はあ…はあ…どれぐらい…走ったんだ今ぁ…!」
「あと少しだ!!もう!ひと踏ん張りで救助出来る!」
上や横、または正面から襲ってくる人形の群れによる攻撃は俺たちが進み続けるにつれて増していく。
そして俺たちはある1つのドアを見つけたのだ。
問答無用でこじ開け中を見ようとするが…
「ちっ…!お前ら!一旦先いけ!人形の攻撃がやべぇんだ!」
「はぁ?!お前どうすんだ!」
「暑人!!涼風を頼む!」
そのまま凛月の勢いに押されドアを開かれ押し込まれてしまった、凛月を向こう側に残して。
尻もちをつきながら、後ろで物音がしたので首を捻る。
そこには3人居た。
恐らく反逆軍だろう。
1人はフードを被っている。
またひとりは白衣にジト目でネガネ。
そして最後に狐の面をつけている。
そして…そのまた後ろに水が満帆のタンクの中に彼女はいた。
「マリア…!」
暑人が言う。
「おい…ラ…ボス。ここには来ないって言ってたろ?」
「思いのほか手練の奴らがいるらしいし…あいつも来てるみたいだからなぁ」
「で。どうするの。涼風斗真が来たけど、連れてくのか?」
「……今は涼風は要らない。廻、あの怪物出せ。ここから離れるぞ。」
ボス。という単語聞き、理解するのに少し時間を要したが、マリアの入っているポットをガタン!と地面から取り外し、運び出した。
「待ちやがれ…その…人を返せ!!」
次の瞬間、俺たちの頭上が何やらまたガタン!といい穴が開いた。
そこからある一体の怪物が降ってきたのだ。
そしてすぐさま口を開き、ワイヤーが俺の手、暑人の手足を縛った。
(これは…やばい…!)
俺はダメだ…と確信してしまう。
この広い研究室のような場所にでかい扉が現れ、そこからマリアが連れていかれる様を。
ただ縛られて見ているだけなのか。
……そんなの…嫌に決まってるだろうが!
けど今の俺にはこのワイヤーから逃れることは出来ない…。
そんな俺に残された選択肢…。
「す…涼風!クソ危険だけど!頼む!!!マリアは俺の…ッ!俺の幼馴染なんだ!だから頼む!マリアを!マリアを助けてくれぇ!!」
次の瞬間。
俺の横からギリギリと歯ぎしりする音とブチブチという音が重なり合い、なんとも言えぬ鈍い音が出来上がっていた。
そして俺の横で拘束されていたはずの涼風が消え、目の前に現れたと思いきや…
その手は皮が剥がれ
血が指を伝って垂れていた




