4年ほど前の惨劇
「応えろカス野郎。誰の命令でここに来た?!」
「ははっ!知るかそんなん。俺は海外でぶっ殺しまくってたら意味わかんねーフードの野郎に話持ちかけられただけだ。これ以外は教える気もねぇなぁ?」
━━━バァン!
拳銃音が1つ。俺がやつの脳天にぶち込んただけだ。
…どうする…!あいつがこの先にいるなら…。
涼風達じゃ勝てない。ここから追いかけても…
いや。いいか。凛月を涼風と一緒にしておいて良かったと今心の底から思った。
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「いっ…てぇぇ!」
「バカ!しっかり見てろ!」
先に進むに連れて罠やら人形の攻撃やらがめっちゃ増えてきてやがる。
それは逆にこの先に進ませたくないっていう暗示だ。
なら…!お構い無しに突撃するの…み。
「?!」
俺の視界は何故か。上を見て体は宙に横向きに吹き飛んでいた。
頬になにか鉛のようなもので殴られた痕跡がある。
じんわりと痛みが残る。
「凛月?!」
凛月がゴロゴロと転がり壁に打ち付けられたと同時に影からクがたいのいいマッチョマンがでてきたのだ。
鉄の面。
鉄のグローブ。
まあまあこれはまた物騒なものをお持ちで。
「ゲッホッ!」
腹に一撃入れられて吹き飛ぶ以前に俺はその場にうずくまるしかなかった。
「え…おいおい。伊織…凛月ぃ。俺1人でどうすりゃええねん…。」
「落ち着け涼風!」
暑人も俺に声をかける。
「やっぞ涼風…。」
「よぉっっし!準備いいぜ!」
敵は何も考えずにただのこちらに歩み寄って来ては拳を振るだけ。
だとしたらもう移動速度は遅いと仮定した方が楽だ。
俺と涼風にある武器は速度だ。
敵の周りを俊敏に駆け抜ける速さが特徴。
俺もそうだが涼風は動くにつれて異能が発動するからもっと速さが上がりにあがるはず。
俺が足。
涼風が顔!
「?!!」
急に敵であろうマッチョマンは地面を殴り俺たちの足場を悪くし、体勢を壊したのだ。
すぐさまマッチョマンは何も言わずに涼風にも殴り掛かり、先程と同じように1発で沈めるのかと思いきや…
涼風の顔、腹、ついで感覚で足を数打連発した。
その度に鈍い音がなりひびく。
「…うぁっ。」
…あぁ?これ俺から出た血なのか…?
そして俺は胸元を捕まれ後ろに思いっきり投げ飛ばされる。
「え?!マジかよ?!」
ドッシャァン!と暑人と涼風がぶつかり合う。
…あぁクソ。
まじでクソだと言葉に出さず思う。
「逆に2人いるからな。こういうこともできるわけだ。」
俺は自分が今少し怖いと思っちまう。
なぜって…?漫画よろしく主人公だけいつもスタンディングしてる感じで俺も今、何故か立てているのだ。
「ごつい体してぇ…ご丁寧に説明かよ…。似合ってねぇぞ。」
「一丁前にヒーロー気取りか?!漫画の読みすぎで根性だけはある様な凡才の凡人が!」
「「殴り殺してやる」」




