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ファンタジーは現実へ  作者: ぽこぴ
水属性奪還編
33/85

個人での戦い

「迷路みたいだけだこれ大丈夫…なのか?」


「所々で罠があるだろ?こりゃ入れたくないっていう意志を暗示だからぎゃくに罠を辿れば着くかもな?」

そう伊織が言う。なるほどぉ。と俺は言い返した。


「あいたっ!」

「おうぅ…どうし急に止まっ……」

前を走っていた伊織と蒼が急に止まり、その2人の背中に顔面からぶつかってしまった。


前に乗り出して見てみると…何やらごつい筋肉してる奴が立っていて、その拳をよく見てみるとメリケンサックのようなものをはめていた。


「かぁ〜〜!こうもやばい奴が出てきちゃぁ…困ったもんだねぇ。…」

何やらわけアリな様子で伊織が言い、

「皆!ここは俺がやるから先いっててくれ。」


ここで伊織の頭脳を失うのはかなり痛いが…まあこのメンツから見るに伊織が1番妥当な感じだ。


「…わかった。行くぞみんな。」

「涼風!これもって行ってくれ!」

そう伊織は俺にある破片?を渡してきた。ポッケに入れてくれと言うので疑問ではあったがポッケにサッとしまう。

無事で入れくれよ伊織…。


そこからが地獄の始まりのようなものだった。

恐らくは敵に人形やらなんやらを複製する能力者がいるのだろう。

至る所から人形が襲いかかってくるのだ。

適当な所で一旦俺たちはメンバーを確認するため行動を停止した。

「暑人!涼風。蒼。大丈夫か?」

「おう。俺は別に行けるよ。」


俺は暑人に近寄り肩にポンと手を置く。

氷上や息遣いを見て正常であることを確認し、また進み続ける。

暑人は恐らくずっと我慢している。

自分が1番早く助けに行きたいだろう…。

無理をしているんだ。


そう考えているうちにまた講堂に飛び出した。

この前の様に多少時間があると思った…が。


「上だ!!」

そう。上から大量の人形が降ってきたのだ。

ガチで迷惑。これするやつは人間じゃないとも思う。


瞬く間に出来た空気の渦で人形達は吸い込まれ、細切れに砕け散ってゆく。


これは蒼、斑鳩蒼の異能である回転によるもの。

スケールのデカすぎるもの以外は基本的に渦のように回転させることが可能である。

それは空気もなのだ。


「ここで俺かよ…。お決まりの通り先いけ!こんなん風木か俺くらいしか出来んだろ」


みんなが颯爽とかけ走っていく中。俺は能力を解き、一旦状況を確認する。


これがダメだったんだ。

周囲に細切れになった人形が次々に落ちていく際に、能力を解いた瞬間、後ろで何かが限りなく消音でバッと地面に着地する音が振り返る頃にはもう遅かったのだ。


右腕が刀でできてやがる…!

動きも機敏だ。避けられねぇ!

まるで空気のような滑らかさで手術で溶接したのか分からないが右腕にくっついてる刀で俺は左肩から右腰を切られた。


花火の様に血が飛び散り、俺の意識はもう、飛びそうで朦朧としていた。


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