死んだら殺します
ドアを蹴り破り、真正面にある廊下の月あたりのドアを開け、左に本棚が2つ並んでいた。
その本棚を退けてはまたあるドアが目に入ってきたのだ。異能者達はそのドアを開きすぐさま目に着いた階段をダッシュで降り始める。
そして先程俺以外の異能者が見せた神業と言えるか分からない連携について、俺が聞く前よりも早く皆が喋り始める
「涼風が本部のあったとこに戻って…来た時に!周りに異能者が全然いなかったろ?あれは伊織が特定して作戦に移せる様に隠れてもらってきたんだ。敵にはあんま主戦力は見せたくな勝ったしな。例えば東雲とか。」
「やっぱ凛月すげぇよな!めっちゃ考えてるし」
「いや…これは俺が考えたんじゃないよ蒼。この発案者は伊織だ。」
果てしなく続いている階段を降りながら話す。
「おま!言うなって言ったろ!」
程なくして階段を降り終わって広い講堂のような所を出る。
真正面の少し上に見える高台。その左右にもある人ひとりが何やらこちらを目視できそうな…
それはもう言うなれば攻撃するために仕組まれたような。
そして急に凛月が地面を砕き始め、でかい瓦礫を何個か作り出したのだ。
「多分なんかしらしてくると思う!これで身を隠して出方伺うぞ。」
「あ〜〜…。割と早かったねぇ。始めようか皆。」
両手に拳銃を持っている。そしてその高台から6.7人の武装した人達がこちらに銃口を向けている。
自分の唾を飲み込む音と共に銃声が鳴り響き、瓦礫を背として見を隠すことしか出来ずにいた。
銃弾が瓦礫にあたり、その瓦礫を多少削りながら俺たちが降ってきた階段の方へと吹き飛んでゆく。
段々と敵が移動し、瓦礫の後ろにいる異能者を焦点に収めようとしている。
そこである一声がその状況をひっくり返したのだ。
「伊織。銃あるか?」
「へい。この一丁しかないっすけどね!すいやせん!」
「いや…」
団長が銃を受け取り。多少腰を浮かせた。
皆がその行動に目が釘付けだ。
「これでいい。ありがとう。」
拳銃の先を瓦礫の上にバッと突き出して1発、周囲にその音を意識させながら放った。
俺はその銃口が向けられている敵に目を向けると…その人は頭から血を流して後ろに倒れてしまったのだ。
視線を戻した時にはそこには団長はおらず探すために目をバタバタと泳がせた。
見つけた時には右上の高台におり、みるみるうちに敵の頭を撃ち抜いて行く。
時には体を。
時には顎から上向きに頭を捉えてぶっぱなした。
だがそうもいかない奴がひとり。
団長がやつに向けて放ったはずの玉をまた玉で弾いたのだ。
そこら辺に転がっている拳銃を拾おうとした時に詰められ、高台から蹴り落とされてしまった。
「お前ら、先行ってくれ。多分追いつく!笑」
「え…でも…。おわっ!」
流石に1人で…。と言いそうになった所で俺は襟を捕まれ、そのまま奥へ連れていかれてしまう。
「だ、団長!!すぐ来てくださいよ!死んだら殺します!」




