赤い鉄
人を助ける理由…。そこら辺の名を挙げている異能者は大層な理由かがげて人を助けるんだ。
でも俺は違う。
人を助けた後に感じるあの感覚、優越感?というのか。
俺はそれを人助けする度に感じることを快感として助けてきた。
なのに…。
なのに。
「え…?は?」
俺は襟をがしりと掴まれて思いっきり投げ飛ばされた。
簡潔に言うと…そうだな。助けられたのだ。
投げ飛ばされた時に怪物が放つ氷が顔の左半分を多少カスって行った。
「お前。今諦めたのか?助け損かもな。」
鎧の着た…女。バチくそ有名の奴だ。俺でも知ってる。
東雲咲希…。鉄壁とかなんとかって呼ばれてるはずだ。
「なんで俺を…助けんだ…あいつの氷にお前が当たっちまうことも考えたのか…?」
「知るか。私の目の前でやられたら流石に目覚めが悪くなっちまう。てか…理由なんてどうでもいいだろ」
東雲は戦闘態勢に入るないなやその鎧が金属音を出していた。
次の瞬間、氷の怪物は空中に飛び、一回転。
そして右の大ぶりを着地と同時にその拳を東雲に向けた。
そして東雲は避けることも受け流すこともせず…ただ真正面から正々と受けてのだ。
ダメだな。相手は空中で勢いをつけてるから普通の防御じゃ防げない。
そして東雲は胸の前に手で繕ったばってんに怪物の拳を受け、怪物の腕の骨が肘から飛び出したのだ。
つまりは…怪物の腕が壊れた。
そしてすかさず東雲がアッパー…をし、怪物は頭からその後方にある壁に激突し、また壁を突き破り…また突き破り…大きな道路の通りに出てはある店に勢いを保ったまま激突してしまった。
そう…これが鉄壁…。
鉄の真骨頂である。




