助ける理由
「はあ...はあ...。ガチでクソ疲れたぁ。」
「まあ。こんくらいやれば戦えるくらいだな。」
約まる2日。地下にこもって訓練しまくりの生活で唯一地下から出られるのはトイレの時くらいだった。
そしてこれは2日目が終わり、3日目に入ろうとする頃の話だ。
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「よっ2人とも。何とかなりそうか」
「珍しい奴が来たぜ。って差し入れ?マジか凛月!」
俺はそこら辺で買ってきた菓子を紙袋につめて持ってきては地下の闘技場にいる2人の前にドサッと置いた。
「...。涼風は?」
「そこで寝てるよ。今丸々2日目が終わったとこだ」
そうか。と俺は軽く相槌をうつ。
俺はそのまま暑人に背を向けて階段を上がって外に出てゆく。
...何やら騒がしかった。市民が「こっちだぞー!」や
「人が怪我してるぞ!」などと騒ぎだてていた。
俺はすぐさま走り怪物の探索へと移行した。
他に異能者が居たが名も知らん奴らだし目には止めていなかった。
「おい!そこの人!怪物が下にいるぞ!」
俺に向けて言われたことなのかと気づくまで少しの時間を要したが理解する間もなく俺の立っていた建物の床が粉々に破壊されてしまったのだ。
俺は1個下の階層に落とされてしまい、そこであらぬ存在を目にした。
背中から4本以上の触手を生やしてその先端には鋭い刃物が武装されていた。
今までこんなやつは見たこと無いのだ。
「刃には刃を、だな」
やつは瞬きをする間もなく刃をこちらへ飛ばして来たが、俺は自身で武装していた刀を袋から取りだし、また柄から取り出した。
奴の先端の刃を軽く受け流すように弾いてみてはその時に火花が散る。
(こんな狭かったら勝ち目はねぇな。)
俺は窓とその付近の壁を左手で粉砕して外へ出た。
こういう時の鉄則はただ1つ。
距離を置くこと。相手が何を狙っているのか知らない限りは手出しすると逆効果だ。
ここは...距離を置き...冷静に。
「はぁ?!おま!なんで!」
他の異能者がアホみたく怪物を見るな否やすぐさま襲いかかって行ったのだ。
まじでバカの極み。ありえない。
こんなことをしたらもう...。
そう考えていると俺は体が勝手に動き、下手に動いた異能者の服を掴んで右後方にはじき飛ばした。




