簡易な修行
ここは恐らく闘技場というものの地下...だろう。
あれから少し歩いてある建物に入り、定員に団長があるものを見せて特別な地下に案内してもらったのだ。
そしてそこに一人。なんとも言えない雰囲気でつっ立っていた。
「やっ暑人。来たよ。」
「そいつって...涼風じゃないすか?!」
あははー。とおちゃらけて暑人という人が呆れ顔をしていた。
「え、おいw凛月。お前なんも言わなかったのかよ?w」
「あぁ。俺と団長...いや主に団長が頼みたいのはこいつの修行だからな。」
笑っていた暑人がムッと顔が少し険しくなり俺を見つめる。
「分かるだろ?近々涼風もあの作戦にお披露目で出されるんだ。なら少しでも体術をやっときたいから手っ取り早くすぐ来てくれる暑人に頼んだって訳だよ。」
言わなくても分かる。と半ば呆れ気味に両手をくんで上に伸ばした。ストレッチと言うとわかりやすいかと思う。
そして俺以外の人がぞろぞろと観客席に移動してゆく。
俺はキョロキョロと馬鹿みたいにしていると暑人が口を開いた。
「とりあえず一旦かかってこい斗真。どんくらいか見る。」
暑人は左手を花のように開いて前に出し、右手はギチギチと固めて胸の前に持って戦闘に構える。
「え...おぉ。んん。てりゃゃーー!...あ?」
ゴキッィ。という音と共に俺の視界は真っ暗に変化した。
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次に目を開いた時はまた地下にいた。
服を枕代わりにしながら。
「お。起きたかー?」
ひょこっと俺の目に暑人が映り込んでくる。
「痛い...。」
「あははw。ごめんよ」
俺は頬を抑えながら体を横の状態から起こした。
「まあ。飯にするからまだ寝てて━━━━」
「いや!やります。なんかしらの作戦で活躍するためにやりますよ!」
ニヤっと暑人が笑いそっかそっか!うん!とリング上に上がっていた。
「よし!とりあえず最初の形からだな!」
俺は正直地獄を見た。
形は何とか覚えれたものの、暑人と戦ってみよう!となった際。ボコボコ殴られるのがオチだったのだ。
そして1発俺が入れたら「まあ体術が出来ればあとは能力で何とか!」と言われ切り上げられてしまったのであった。




