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鳥のように
自由に飛んで行けたら
どこまでも広い空を
飛び回るのに
私の背中には羽はなく
あるのは傷だらけの足だけ
走ることすら出来ない
ゆっくりと歩きながら
目指す先には
一体何があるのだろう?
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あなたの欠片を見つける度に
心は揺れ動く
もう大丈夫
言い聞かせる言葉は
虚しく響く
強く惹かれた感情は
向かう先を失い
彷徨うばかり
心を切り離せたら
もっと楽に息が出来るのに
忘れたくない想いに
今日も縋り付く
女々しくて
情けない感情に
今も雁字搦め