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インクが染み込むように
じわじわと浸透していく
あなたという存在は
いつの間にか
私の中を侵食して
墨汁のように
消せない色を残していく
上書きしようにも
他の色で塗りつぶしても
その色が強すぎて
忘れさせてくれない
◆◆◆
私は何だったのだろう
2人の関係は
決して楽しいものばかりではなく
だけど緩やかに続いていたけれど
私は決して「彼女」ではなかった
「彼女」なんかじゃなかった
私という存在は
あなたの中で何だったのか
問い掛けたくても
この声は届かない
私はあなたの「何」だったのですか?
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