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目の前に横たわる終わりから目を背けていた
続いていけると思いたかった
想いの差は徐々に溝を深め
決定的な致命傷になっていたのに
手を離したくなくて
繋がっていたくて
微かな希望に縋っていた
涙は止まりそうにないけれど
もうあなたを想うのはやめる
私が私を取り戻す為に
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
カーテンを開ける
眩しい程の日差しに目を細める
視界の端には君の寝顔
少し幼く見える寝顔をずっと見ていたいけど
朝の支度を始める
軽快な音と調子外れの鼻歌だけが響く部屋
そろそろ君が起きてくる




