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君の顔色を伺って
嫌われないように
離れていかないように
好きでいてくれるようにと
必死に縋り付いていた
だけどそれはもうやめる
私の世界は無限に広がっている
君だけが全てじゃない
心を砕いても
気を使ってみても
その欠片も返さない君なんて
もういらない
私は自由なんだ
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インクが染み込むように
じわじわと浸透していく
あなたという存在は
いつの間にか
私の中を侵食して
墨汁のように
消せない色を残していく
上書きしようにも
他の色で塗りつぶしても
その色が強すぎて
忘れさせてくれない




