幻想の追憶
この作品は東方二次創作作品です。
一部の方に不快感を与える描写が書かれる場合があります、その際は閲覧を遠慮するよう願います。
また、一章の終わり毎にメインキャラクターのサイドストーリーを投稿します。
東方ロストメモリー
壱章:記憶喪失の自由奔放な巫女/小心者の人間
1話:記憶を失った巫女
日常は脆く崩れやすい________
紆余曲折の末、茨木童子を討伐した博麗の巫女【博麗霊夢】
幻想郷に一時の平和が帰ってきた、誰もがそう思っていた。
数日後、いつものように博麗神社へと足を運んだ守矢の巫女【東風谷早苗】
いつもと違う乱れた霊力を感じ取った早苗は立ち竦んでいた霊夢に原因を聞くため、彼女に問いかけた
「霊夢さん、ここら一帯の霊力が乱れているのですが原因、知りませんか?」
これが異変なら早急に解決しなければならない。
しかし霊夢からの返答はなく彼女が突如弾幕を放ってきた。
それは美しさを前提とした霊夢の放ついつもの弾幕とはちがう、それままるで弾幕の扱いを知らぬ者が弾幕を放っているようだった。
狼狽える早苗に霊夢は衝撃的な発言をした。
「あんた、誰なの?」
彼女は記憶を失っているようだ。
これを何かの異変だと悟った早苗は
原因を確かめるべく記憶喪失の霊夢を拘束し早苗は大賢者【八雲紫】の元へと向かった____
「ではこれはやはり異変なのですね」
紫と対面する早苗は事の重要さを知り戦慄していた
「えぇ、それも法界絡みの厄介な……ね………」
近頃博麗大結界が何者かによって破られたらしい。
その人物は幻想郷内に潜伏し幻想郷の権力者の捜索から逃れているらしい。
「博麗大結界は幻想郷と外の世界を隔てる扉のような物、幻想郷と外の世界と言う二つの部屋が一つの壁で分けられていると考えてくれると分かりやすいわね」
紫曰く博麗大結界は幻想郷を維持する為に必要不可欠であるらしい
「元々あの結界はかなりの実力者でも破壊できない筈なんだけれど……それよりも今は更に重要な事があるわ」
博麗大結界によって外の世界から遮断していた幻想郷、結界が破壊されたことにより外の世界から物や人間が流れ込んでくるらしい。
「もしそうなれば、幻想郷の均衡は崩れ幻想郷は崩壊し、外の世界も只ではすまないでしょう」
とにかく今は結界の修復を優先すること、それが終わるまで霊夢の件はお預けね、何しろ幻想郷の危機なんだから、申し訳ないけれど霊夢の面倒は私が見ておくわ、わざわざありがとう」
話が終わり八雲家を後にしようとした早苗の前に突如影が現れた。
『そこにいるのは博麗霊夢だな?』
影は霊夢に用があるらしい、しかし明らかな悪意がある。
しかも、良く見ると魔理沙と思わしき影を担いでいる。
このままでは霊夢が危ない
「霊夢さん!逃げてください!」
しかし叫びも虚しく霊夢は影に捕らえられた。
『この二人をそちらで言う外の世界に飛ばす、精々足掻け、忘れ去られた者達よ』
「スキマがつかえない……?」
『あぁ、言い忘れていたが今のお前らは能力を使えない、この状況、どうやって抗うのか楽しみだよ』
それでも諦めまいと影に攻撃を仕掛けた紫だったがそれらを全て避けられ影に逃亡されてしまった。
「そんな……このままじゃ幻想郷は……!そんなの…あんまりだ……」
たった一人の襲撃により幻想郷は崩壊の危機に陥った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幻想郷がパニックになっている頃、外の世界では____
「巫女と……魔法使い…なのか?」
青年は巫女装束に装備された札を見つめていた
「この人物はまさ阿部…博麗の巫女なのか?」
幻想郷と共に外の世界での物語が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幻想郷崩壊まて残り:12ヶ月と24日
nextstory:博麗と桐咲の邂逅