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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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贈り物と学校祭の開始

 クレープを作ることに決めたことから2週間が経ち、次の日が学校祭というところまで迫っていた。


 クレープの販売に関してだが、今回の目的は三年生への感謝だから値段は元を取れなくてもいいから安くしようということに決まり、店番は2年生と1年生混合で回していくことになった。


 そして、明日は頑張るぞと円陣みたいな物を組み、解散し忙しそうにそれぞれの部活に向かっていく。


 学校祭が始まると忙しくなるので前日に先輩達への感謝をするためだ。


「こんにちわです〜。」


 俺は何事も無いように部室に入る。今日、先輩達に卒業祝いを渡すから少し緊張するな。


 部活に来たのは俺が最後だったようで、俺以外の人が全員いた。


 2年の先輩2人が俺に視線を送っているのがわかり目だけで会話する。


 互いに頷き合うと俺は自分のロッカーから花を2つ取り出し、モノス先輩が祝いの品を、メレス先輩がディアン先輩とディナ先輩を誘導する。


 誘導された2人は俺の背中からはみ出している花束を見て察したようで苦笑いを浮かべている。


 そして、俺と2年の先輩達が並ぶと俺達を代表してメレス先輩が言う。


「後少しでご卒業おめでとうございます。」


「「おめでとうございます。」」


 俺はそう言って花束を贈る。


「ありがとうございます。」


「お前達、ありがとうな。」


「先輩達、これだけではありません。僕達が選んだ贈り物も受け取ってください。」


 そうメレス先輩がそう言うとモノス先輩が包装された贈り物を2人に渡す。


「開けてもいいですか?」


「いいですよ。」


 メレス先輩がそう言うと2人が包装された贈り物を開ける。


「これは、香水と手拭いですね。しかも、私のお気に入りのところの。」


「ええ、先輩のお気に入りの店を知るために前の時、恥ずかしい思いをした甲斐がありましたよ。」


 それは2年の先輩達と先輩達に何を贈るか迷っていた時、さり気なく好みを聞いてくる流れになった。


 それで、ディナ先輩の好みを聞くなら女子の知り合いがいるアレクが適任だということになり、俺が聞く羽目になったのである。


「前の話はそう言うことだったんですね。」


 華やかにディナ先輩と話していると隣からディアン先輩が言った。


「…なぁ、お前ら…なんで!俺の贈り物が面白魔道具なんだぁぁぁっ!」


「「「あっはっはっはっ!」」」


 俺達が笑うとディアン先輩は崩れ落ちる。それを見て俺たちは笑い合うとディアン先輩はゆっくりと立ち上がる。


「はぁ、まあ、お前達からの贈り物だからな、なんでも嬉しいぜぇ。」


 そう先輩はニヤリと笑う。


 本当、そう言うところがいい先輩だ。


「先輩、その贈り物は嘘ですよ。本当の贈り物はこれです。」


 俺はロッカーに向かいロッカーからバックを取り出した。


「これは、肩掛け鞄か。」


「ええ、さっきのは俺達の兄貴である先輩への冗談ですよ。」


「ははっ、まあ、この冗談を考えたのはアレクなんですけどね。」


「それに手を貸した俺達も同罪だがな。」


「お前ら。」


 そう言うとディアン先輩は俺達を抱きしめて言った。


「俺はいい後輩達を持ったなぁ!」


「悪戯をする後輩達はいい後輩なのでしょうか?」


 ディアン先輩に抱きしめられている俺達の耳にディナ先輩の声がそう微かに聞こえた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 部活の先輩達にプレゼントをした次の日、とうとう学校祭が始まった。


 学校祭で店を出す場所は、校内の一棟、二棟、三棟の一階から5階までの所と、外、そして、それぞれの部室などだ。


 俺達1組は外の、しかも入り口の近くという絶好のポジションに出店する。


「いや〜どんな感じになるのか楽しみだな。」


「そうだね。まあ、最初の売り方が駄目なら商人のセルトに確認して貰えはいいだけだからね。だから頼りにしているよ。」


「は、はい!アブソート様の期待に答えられるよう、絶対に完売させます。」


「は、はは、お願いするよ。」


 サンアは苦笑いをしながらそう言っている。


 やっぱり、サンアは公爵だからか少し恐れられているんだよな。


 サンアと最初に出会った時、サンアが変なキャラで来たからか、サンアを公爵とかって見れないんだよな。


 俺にとってサンアは変なキャラで来たポンコツってイメージだ。


 そんなことを考えながらも学校祭は始まった。


 学校祭が始まると人が流れる水の如く出てくる。そしてその流れの大半がこちらに来る。


「いらっしゃいませ。」


 因みにここにいる人たちは10人で、接客をやっているのは俺達4人と2年の人1人、そして残りの5人がクレープを作っている。


 客はやっぱり女子が多いな。一応男子用のおかずクレープが有るんだが、女子のコミュニティの広さを垣間見たな。


 それからは順調に売っていくことができた。


 最初の時はクレープを受け取る時に俺にペタペタ触る人とか俺とずっと話す人とかがいたが、ニノが俺の前に割り込んで接客すると、どこかに行った。


 ニノは何をしたんだろうか?それから交代の時間になったようで、交代を伝えに来た人と交代をした。


 因みに交代の時間は2時間で学校祭は10時間やるため計5回交代する。


 さて、ここからが本番だ。ニノをどうやって俺の王都行きに納得させるか。


「やっと休憩時間になったわね。」


「うん。どこに行く?」


「なら、料理部の所に行きましょうよ。美味しいって噂よ。」


 そうラーヤが言うと、サンアが黒い笑みを浮かべながら肩を掴んで言った。


「どこに行く気だい?ラーヤ。僕達にはやることがあるよね?」


 そう言えば前にサンアが言ってたな。学校祭の時に貴族としての用事が昼から有るって。


「えっ〜と、少しお手洗いに。」


「さっきニノちゃんと料理部の出店に行くって聞こえたんだけど?」


「ニ、ニノ〜。」


 ラーヤは助けを求めるようにニノを見る。


「ラーヤ、やる事はしっかりとしないと駄目。」


「と、言う事で決まりだね。行くよラーヤ。」


 そう言ってサンアはラーヤを引っ張って行ってしまった。


 まあ、ラーヤの自業自得だな。決闘戦では仕事をサンアに押し付けたんだからな。


 ラーヤにも王都に行く事を伝えようと思っていたんだが、まあ後で伝えればいいか。


「さて、2人になったがどうする?ラーヤが言っていた所でも行くか?」


「うん。」


 こうして俺はニノと2人で学校祭を楽しむのだった。


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