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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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サンア視点2

 2人の1戦目が終わって、次々と試合が進んでいった。今年の決闘戦はいつもより進みがはやいようだ。


 やっぱり、2人の影響だろうね。2人とも戦っている時間が短いから。


 そして、2人の2戦目の試合が始まる。


 ニノちゃんはまた相手を瞬殺していて、観客達に1戦目がまぐれでない事を示し、アレクは最初は受けに徹していたが、数分すると瞬殺した。


 そして、いよいよ3戦目というところで休憩時間になる。


「休憩時間だね。」


「早く休憩時間が終わって欲しいわ。」


「それを言うのはいくらなんでも早すぎると思うけどね。まだ休憩時間が始まったばかりだからね。」


「分かっているわよ、それくらい楽しみなの。」


「そうだね、次は魔法学部部長と剣術部部長が2人の対戦相手だからね。」


 そう妹と昼食を食べながら話し、休憩が終わった。


「休憩が終わったね。最初はニノちゃんと魔法学部長のラモンの戦いのようだね。」


「ニノは大丈夫かしらね。」


「分からない、剣士と魔法使いの勝負だと、どうしても遠距離から攻撃できる魔法使いの方が有利になってしまう。だからニノちゃんがそこをどう対応するかが勝負の分かれ目だろうね。」


 そして、ニノちゃんとラモンの勝負が始まる。


 ニノちゃんは距離を詰めるも、ラモンは身体強化を発動させて、距離をとりながら火魔法を発動させた。


「やっぱり、魔法使いの常套手段を使うわよね。」


「それが、魔法使いの戦い方だからね。自分から不利になるような戦い方はしないよ。」


 そして、またニノちゃんが詰めるも魔法を放たれながら、ラモンに距離を取られる。


 それを数回繰り返すとニノちゃんが止まった。


 すると姿勢を低くして突きの構えに入る。


「ニノは何をするつもりなの。」


 妹がそう言うと同時に、ニノちゃんは先程までと比べて2倍ほど速くラモンに突進した。


 だけど、ニノちゃんが何か仕掛けてくると分かっていて、ただ待っていた訳じゃないラモン。


 ラモンは火魔法の弾幕を展開して、ニノちゃんの突進を妨害するように攻撃した。


 だけど、ニノちゃんはその攻撃を掻い潜る。そのために姿勢を低くしていたんだろうね。


 だけど、ラモンも負けていない、後ろに下がりながら攻撃し続けている。


 それでもニノちゃんは全てを紙一重で避けてラモンとの距離を詰めていく。


 そして、とうとうラモンの背が観客席の壁に付いてしまう。


 その隙を逃さず、ニノちゃんがトドメを刺そうとした時、ラモンの中級魔法がニノちゃんを襲った。


 これは決着かと誰もが思った時、ニノちゃんがあり得ないほどの反射神経を見せて、『ファイアランス』を背面跳びで回避し、ラモンの首の横を剣が通って、観客席の壁に突き刺さった。


 この間合いなら、ニノちゃんの攻撃の方が速い。こうして、ニノちゃんの決勝進出が決まった。


 その後、アレクの試合が行われた。最初は一方的に攻撃されていて、何故本気を出さないのかと思ったけど、徐々にアレクが攻撃するようになり、最後は互いの本気をぶつけあってアレクが勝利した。


「これで、優勝者争いの選手が決まったわね。」


「僕は少し驚いているよ、まさか本当に2人が決勝戦で戦うなんてね。」


「そうね、でも楽しみだわ。2人の本気を見ることができるのだから。」


 妹の言うとおり、本当に楽しみだ。


 そうして、決勝戦のために床や壁などを教師達が直していく。


 その間、観客席ではどちらが強いのかで盛り上がっているようだ。


 話している内容を聞くと、どうやらニノちゃんの方に分配が上がっているようだね。


 決めては、1戦目と2戦目が瞬殺で3戦目の勝負に10分もかかっていないからのようだ。


「お兄様はどちらが勝つと思う?」


「そうだね。僕はアレクが勝つと思うよ。ラーヤはどう思うんだい?」


「私も同じ。だってアレクには古代魔法があるのも、だからニノの身体強化だけだと厳しいと思うのよ。」


「やっぱりそう思うよね。」


 そう話しているうちにアレク達が出てくる。そして、決闘戦での礼儀作法を終えた2人は定位置に着くと剣を構えた。


 そして試合開始の合図が出て最後の決闘戦の試合が始まる。


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