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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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冒険者ランクの条件

 鍛錬を終えた俺達は宿屋に帰って来ていた。帰るとすぐに俺達は宿屋の風呂に入る。


 宿屋の女将さんから、臭うから早く入りなと言われたからだ。


 風呂から上がると明日も早いと言う事で、それぞれの部屋に分かれて眠る事になった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 次の日、俺はいつも鍛錬をしている時間に起きてしまったが、起きてしまったものは仕方がないと割り切って出発のための準備を始める事にした。


 俺は気づいてしまった。準備するほど荷物を持っていないと、それどころがアイテムボックスに入れれば全て片付く事も。


 だから俺は使う物だけを鞄に入れて、後は全てアイテムボックスに入れておいた。


 このアイテムボックスの事はニノ以外には話していない。ニノに値段を聞いたら桁が俺の予想を遥かに超えていたからだ。


 そんなものを持っていると知られたら、俺達を殺してでも奪い取ろうとする奴が出てくるだろう。知られるとしても俺達が成人してからだ。


 そんな事を考えていると準備が終わってしまった。俺は特にやる事もないため、この宿の探検を始める。


 この宿屋は結構大きく、5階建てだ。因みに俺がいた階は3階で、護衛の人達が2階だ。


 だから俺は1階を探検する事に決めた。どうせ2階から上は全て同じだろうしな。


 1階を見ると奥の通路の先に俺達が昨日入った風呂があり、食堂があった。


 そこで、俺は昨日風呂に向かった時に見つけた通路奥にある扉に向かう。


 扉を開けると、そこは庭で、端には倉庫があり、そこから袋を運んでいる女性がいた。


 俺がその女性を見ていると向こうも俺に気づいたようだ。するとこちらに向かって来て言う。


「君、こんな朝早くにどうしたの?」


 女性を見ると年齢は二十代くらいで、髪は金髪、そして男性にとって理想的な体つきをしている。


 俺が黙っていると女性がもう1回聞いてきた。聞こえて無いと思ったらしい。


「ああ、すみません。少し目が覚めてしまって。それで、暇だったからぶらぶらしていたんですよ。だから、手伝うことが有れば手伝いますよ。」


「そう言われてもねぇ、お客様に手伝って貰う訳にはいかないし。」


「なら冒険者として受けるなら良いですか?」


 俺はそう言って、冒険者カードを見せた。そこにはEと書いてある。俺はこの4ヶ月でランクが1つ上がったんだ。Eランクに上げるには何でも良いから100件の依頼を達成する必要がある。


 俺とニノは1日に3〜4件ほどの依頼を達成していたからEランクになるのは当たり前だった。そして俺のランクを見たお姉さんは悩んで末にお願いしてくれた。


 普通なら俺みたいなガキに仕事を頼むなんてありえない。だけどそれを覆す秘密が冒険者カードにはある。


 冒険者カードはどんな依頼を達成したかが線になって分かるようになってあるんだ。


 例えば、俺とニノが受けるような依頼は青の横線で書いてある。


 討伐系は赤線で、護衛や偵察などは黄線だ。


 そして、その線は依頼を達成すればするほど長くなるようになっている。


 その線を全て足して、線がカードの端から端になるとランクを上げられるようになる。まあ、受けた依頼数はカードの右上に書いてあるんだがな。


 だけどランクが上がると条件も増えてくる。これが学生がDランクに上がれない理由だ。


 その条件がこれだ。


 Eランク•••100件の依頼達成。


 Dランク•••300件の依頼達成、赤線が1割以上ある事。


 Cランク•••500件の依頼達成、赤線が3割以上ある事。Bランク以上の冒険者と模擬戦をして合格を出してもらう事。


 Bランク•••1000件の依頼達成、赤線と黄線を合わせて5割以上ある事。Aランク以上の冒険者と模擬戦をして合格を出してもらう事。


 Aランク•••1500件の依頼達成、赤線と黄線を合わせて8割以上ある事。ギルド長からの依頼を達成する事。


 Sランク•••国王に認められる事。


 このような条件がありEランク以上は信頼度に繋がる。だからお姉さんは俺に頼んだんだ。


 それと、レイさんのような飛び級でのランクアップは、Cランクまでなら可能だ。それ以上は信用が必要なのだろう。


 だけど、そんな事より今はお姉さんの手伝いだ。


 それから俺は他の人達が起きるまで、お姉さんの手伝いをして暇を潰した。


 手伝いが終わるとお姉さんは銀貨1枚もくれた。何でもこれは冒険者としての評価に入らないかららしい。


 俺は別に要らないと言ったけれど、どうしてもと言うから貰う事にした。


 そうして、先輩達とご飯を食べて、馬車乗り場に向かった。ご飯を先輩達と食べている時、お姉さんがお礼と言って俺の前に飲み物を置いた事で、ちょっとした騒ぎになった。


 こうして、この街から王都に向けて出発した。


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