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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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王都へ出発

 俺は先輩達と王都に向かう朝1番の馬車に乗る事になっているため、待ち合わせ場所に朝早くに向かっている。


 朝早くと聞いて寝坊するかと思ったが、鍛錬のために俺が起きる時間くらいに集合だったため、大丈夫だった。


 そして、集合場所は学校の校門の前に集まる事になっている。この時間帯は外には出てはいけないが、先生が話しを通していたようで、ロカ寮長に止められる心配はなかった。


 心配事といえばサンアのことだ。アイツ、寮生活を始めてから1か月が経つと、いきなりサラさんに手伝いは必要無いとか言い出したんだよな。


 俺が教えたことを自分でもしっかりとできるようになったから勘違いしたんだろう。確かにサンアはある程度の事は1人でできるようになった、だけど1人で起きるところを見たことがないんだよな。


 サンアが寝坊なんてしたら大変な目に合うだろうな。自業自得だが。


 そして、王都に向かう事だが俺はサンアにしか伝えていない。


 ニノとラーヤに伝えなかったのは、フーバンの事件以来、2人がどうにか一緒に居ようとしてくるんだ。


 事件の時は納得したと思ったがどうやら俺の勘違いだったらしい。ラーヤのことは意外に思ったが、サンアに聞くと、罪悪感を感じているんだろうと言われて納得した。


 そんな理由があり、伝えなかった。もし伝えたら一緒に行くと言い出しかねないからな。それに、校長先生にも当日までは内密にとお願いしている。


 それとサンアには2人への謝罪の伝言を頼んでいる。だから、大丈夫だろう。何がとは言わないが。


 そんな事を考えていると、校門前に辿り着いた。そこには全員が揃っていた。どうやらまた、俺が最後らしい。


「すみません、また最後で。」


「気にしなくていいですよ。この3人は寝ていないだけですから。」


 そう横目にディナ先輩は言う。先輩達を見ると目にクマがあり、本当だと分かる。


 先輩達に何故寝ていないのか話しを聞くと、朝早くに起きる自信が無いのと、緊張で眠れ無かったのが理由らしい。


 俺が呆れた目で見ていると先生が言う。


「何、気にしなくていいよ、どうせ馬車では時間がかかるからね。その間に眠るといいよ。それじゃ、全員が揃ったことだし、向かおうか。」


「「はい。」」


 俺とディナ先輩は返事をしたが、先輩達は気が緩んだのかとても眠そうにしている。


 緊張で眠れないって言ったのはどこの誰なんでしょうね。


 そうして俺達は先生について行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 俺は馬車乗り場に向かう道で、此処は通ったことがあるなーと思いながら歩いていた。


 俺とニノは休日に冒険者としての依頼を受けている。俺達は学生のため受ける依頼は配達や、荷物運びなどだ。


 そんな依頼を受けているから色々な道を通る。だから俺は少し感慨深い気持ちになっていた。


 そして、馬車乗り場に着いた。着くと、一台の馬車と荷馬車、そして騎士と思われる人が10人いた。


 そして、騎士の中の1人が俺達に近づいて来て言う。


「貴方達が古代魔法部の皆さんで宜しいでしょうか?」


「そうです。」


 先生がそう言うと懐から何かを取り出して近づいて来た男の人に見せる。


「…確認できました。此処からは私たちが護衛に着きます。」


 そう言うと騎士達が2人1組に分かれて、それぞれの護衛についた。


 俺の護衛の2人はどちらも若い男性だった。二十代後半と二十代前半だ。


 1人が緑髪で髪の毛を一纏めにしていて、もう1人が茶髪だ。緑髪の人の方が茶髪の人よりも年上のようだ。


 俺達は軽く自己紹介をすると、緑髪の人がカームさんで、茶髪の人がジャンさんだと分かった。


 そうして、俺達は王都に向けて出発した。


 王都には3日ほどで着くらしい。そして馬車の乗り心地だが、とても良かった。なんなら乗って直ぐに先輩達が爆睡したほどだ。


 そうして何事もなく、休憩ポイントの街に着き、

先生が事前に泊まると話していた宿屋に向かうと言われ、宿屋に向かった。


 宿屋は俺達にそれぞれ個室が付けてあり、風呂まであった。騎士達は下の部屋で寝るらしい。


 そして、先生に予定よりも早く着いたから宿屋の閉店時間まで自由行動と言われた。


 俺は早速、先輩達を誘おうとしたが、まだ眠いから無理らしい。因みにディナ先輩は誘っていない。と言うか、誘う勇気が無い。


 だから俺は、護衛の2人を連れて街を見る事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 時刻は現在、午後5時。俺は図書館に来ていた。


 本を買うなら本屋だが、そんなお金は無いため、図書館で何か自分の役に立つものはないかと探しに来たんだ。


 するとジャンさんが話しかけてきた。


「何の本を探しているすか?自分も手伝うっす。」


「特定の本は探していないんですよ。何か自分の役に立つ本はないかと思いまして。」


 そう俺が言うと、ジャンさんはポンと手を叩くとある本を持って来た。その本は中級魔法について書いてあるようだ。ただ、


「これなんてどうすっか?」


「すみませんが、もう読んでしまっていますね。」


 俺は大体の本を読んでしまっているんだ。俺が読んでいないものは魔法の考察や、実験などの本くらいだ。


 俺がジャンさんに申し訳なさを感じているとカームさんがある本を持って来た。


「これなんてどうだ。」


 その本は『魔法の核』についてと言う題名で俺がまだ、読んだ事のないものだった。


「これは、読んだ事が無いですね。ありがとうございます読ませて貰いますね。」


「それは良かった。」


 俺は図書館にある席に座って本を読み始めた。するとジャンさんが聞いて来た。


「アレクくんはいくつ、魔法についての本を読見込んだんすか?」


 俺は本を読みながら答える。


「そうですね、500冊は読みましたよ。初級が300、中級が150、上級以上が50冊くらいですね。まあ、他の本も数えればもう少し増えますけどね。」


 そう俺はなんでも無いように言う。


「それほどか。」


「流石は学会に行くほどっすね。」


 2人がそう話しているのを聞いたが俺はこの本に没頭するのだった。


 そうして、1時間が過ぎて俺は本を読み終わった。2人にその事を伝えると、2人は驚きながら言った。


「もう読み終わったんすか!?結構分厚いと思ったんすけど。」


「流石としか言いようがない。」


「そうですかね?これくらいなら本を読む人なら普通だと思いますよ。」


「そう言うもんすか?」


「そう言うもんですよ。それじゃ、違う所に行きましょうか。」


「了解っす。」


「了解だ。」


 こうして俺達は図書館から出て行った。


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