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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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古代魔法

次の日になり、とうとう学校での授業が始まった。


この学校は最初の授業だからといって、甘やかしてくれない。俺達は普通に授業を受けることになった。


そして、前世と違い学校での時間割が面白いことになっている。


1〜4時間目は普通に授業だが、5、6時間目が提示された学びたい教科を選ぶ選択科目なのだ。


今日の時間割は

1時間目が『数学』

2時間目が『国語』

3時間目が『社会』

4時間目が『魔法学』

だった。


特に面白いと感じたのは意外にも社会だった。


この世界では曜日が土、火、水、風、光、闇、無となっている。土が月曜日で無が日曜日だ。


それで、面白いと思ったのは『無』と言う曜日がここ200年前にできたばかりと言うことだ。


元々は無属性魔法と言うのは確認されていなかったらしく、無属性魔法代表の身体強化も何かの属性魔法だと思われていたらしい。


ところがエルフがこれは無属性魔法と言う新しい魔法だと発表したことにより、属性でつけていた曜日が1つ増えたようだ。


そんな事を考えながら俺は今、ニノ、サンア、ラーヤと一緒に昼食を食べていた。


「——にしようかと思っているね。それでアレクはどうするんだい?」


俺は少し考え事をしていてサンアの話を聞いていなかった。


「すまん、ぼーっとした。それでなんの話だ?」


「はぁ、この後をどうしようと言う話だよ。」


「あー俺はまだ考え中だ。そう言うサンアは何にしたんだ?」


俺がそう聞くとサンアはまたもため息を吐いて言った。


「さっきも言ったけど、経営学にするつもりだよ。」


「そうか、ならラーヤは何にするんだ?」


「私は剣術の実習にしようと思っているわ。ニノも同じよ。」


俺がニノを見ると頷いた。そして頷いたと思ったらニノが俺を見て言った。


「アレクも考え中なら、私達と同じにしよう?」


「その提案は魅力的だけど、ちょっと興味が湧いたものがあってな。」


俺はそう言って学校のパンフレットのある部分を指差しながら言う。


「古代魔法学?」


「古代魔法学と言うと、内容が難しくて生徒が少ないところだね。」


「アレクはなんでそんなところに行くのよ?」


ニノ、サンア、ラーヤと順に言う。ラーヤは不満げだ。また、俺と戦いたかったのだろう。


「いや、俺は魔法使いだからな。」


「そうだったわね。」


今、思い出したと言わんばかりのラーヤ。俺が魔法使いだと言ったの2日前なんだけどな。


「ああ、だからもっと魔法を極めるために古代魔法について学ぶ事にしたんだ。」


「分かった。でも、たまには来て。」


ニノにそう言われた。少し寂しそうにしていたからたまには行こうと思った。


そうして俺達は食堂でそれぞれ別れた。俺は古代魔法学に、ニノとラーヤは剣術の実習にそしてサンアは経営学に。


俺は3人と別れると古代魔法学をやる教室へと移動していた。教室に着いて中を覗くと人が4人しか居なくて、しかも全員並んで話している。1人しかいない女性はあんまり話していないようだけど。そして制服の線の色が違うため全員が俺よりも年上だとわかる。


俺は意を決して中に入ると全員の視線がこちらに向いた。そして、1人が近づいて来た。


近づいて来た人は眼鏡をかけていて、黒髪の男の人だ。学年は2年生のようだ。そして俺の前までくると声をかけてきた。


「君、もしかしてこの授業を受けに来た子であってるかな。」


「はい、そうです。」


俺がそう言うと近づいて来た人と後ろの男の人達が震え出した。そして、男の人が手を上げると手を肩に置いて言った。


「おお、これは嬉しいね。ささ、前の席まで来なよ」


そう言って前の席に座らせてくれた。そして、他の人達と話してみると優しい人達ばかりだった。


さっきの黒髪眼鏡の男の人がメレス先輩で他の人達は


青髪眼鏡の男の人が2年生のモノス先輩。


茶髪で筋肉質な男の人が3年生のディアン先輩。


1人しかいない黒髪の女の人が3年生のマルディナ先輩。2年生の人からはディナ先輩と言われている。


そして、簡単に自己紹介してもらった俺は今、先輩方から古代魔法を学ぶための基礎知識を教えてもらっている。


「ふむ、基礎知識は問題ないようだ。」


「そうだね。これは僕も驚きだ。」


モノス先輩とメレス先輩はそう言った。


「ほうアレク、すげぇじゃん。」


「本当に凄いです。」


と先輩方からは評価してもらえた。そして、そんな事をしていると先生がやって来た。


「君達、いつものように始めるよ。」


そう言ったのは子供くらいの背しかない女性の先生だった。


「先生、聞いてください。1年生が来てくれているんですよ。」


そうメレス先輩が言うと、先生が俺を見るとその表情が驚きに変わった。


「おお!これは嬉しいね。それに君は学力試験で全教科満点だったアレクくんじゃないか。」


先生がそう言うと俺の事を見ながら先輩方が驚愕した


「えーと、なんで先生は俺の事を知っているんですか?」


「多分この学校にいる先生で君を知らない人はいないよう。それに、平民で満点を取ったのは君達が初めてだったからねぇー。」


するとディナ先輩が先生に聞いた。


「先生、今『達』と言いましたが、アレクくんの他にもいるのでしょうか。」


「そうだね。ニノちゃんと言う子も満点だったんだよ。」


ああ、ニノも満点だったのか。流石だな。俺がそんな事を考えていると先輩方が言った。


「今年の1年生は粒揃いじゃねえか。」


「そうだね。」


「これは他にもこの場所に1年生がくるかもしれない」


と、男の先輩方は騒いでいる。それを冷めた目で見ているディナ先輩。


俺がいる教室はカオスになっていた。すると先生が手を叩いた。


「はいはい、そこまでにするように。アレクくんも困ってしまっているじゃないか。」


「ははは。」


俺は苦笑いを浮かべた。するとディナ先輩が俺を助けてくれた。


「先生、早く授業を始めませんか。」


「そうだね、ディナくん。」


そう言うと先生は一息ついて言った。


「では授業を始める。」


そうして始まった授業はめちゃくちゃ面白かった。


なんでも、古代魔法は術式を文字に表してそれを魔法陣に書くことによって発動するらしい。


俺は魔法陣が分からなかったため、質問すると魔法陣は魔力で作った壁らしい。


そして術式だけど、既存の魔法と全く違っていて、新しく作ることもできないらしい。だから遺跡から見つかった、魔法陣しか分かっていないらしい。


それが今、分かっている古代魔法らしい。


そして、どうすれば発動させることができるのかをいろいろな方法で考えることがこの古代魔法の授業らしい。


俺は母さんから教わっていた魔法理論を思い出しながら先輩方と話しあいとても白熱した。


そうして時間が過ぎ、授業が終わった。授業が終わるとディアン先輩が何か言いかけたが、他の先輩方がそれは言ってはいけないと言いディアン先輩の口を塞いでいた。


俺は訳がわからないまま、途中まで先輩方と話しながら寮に帰った。


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