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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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ニノ視点2

 次の日、私とアレクはゴブリン殲滅戦のために本気で打ち合っている。


 話すことは何も無い。話したらその隙に攻撃を割り込まれる。


 アレクが反撃を狙っているのが分かり、反撃をさせまいと私はずっと攻め続けている。


 そうしたらアレクが連撃の合間を縫うようにして思いっきり地面を踏んだのが見えて、私は体勢を少し崩してしまい、少し隙ができてしまった。


 その隙を付くようにアレクが真っ向切りを仕掛けてきた。


 だけど、甘い。その時には私はもう体勢が整っていて攻守の判断と実行ができた。だからこの剣を防げば私の反撃が決まる。


 そう思ったけど、アレクは攻撃をすることなく剣を捨てた。私はここで嵌められたと分かった。


 それが分かった時にはアレクに手首を掴まれて投げ飛ばされる。


 この空中にいたらいい的。私は追撃が来る前に体を動かして無理やり地面に降りた。


 私は降りる時に受け身をとり、そして、追撃されても対応するためすぐさま剣を構えたため、アレクからの追撃は来なかった。


 砂煙が晴れると構えているアレクが見えた。私はアレクを見てまだ楽しい戦いができると心が踊った。


 そして、少し話しをしてアレクが飛び込んでくる。来るだろうと思っていれば簡単に受けられる。


 それから私達は数時間は打ち合った。このままでは私は負ける。小さい頃から体力をつけてきたアレクには私の体力では持たない。


 だからと言って、“負けたくない“


 その思いはどんどんと強くなり私の感情につられるように私の剣戟は速くなる。


 そして、周りの景色が消えていく。周りの音が消えていく。今、私の前にあるのはアレクとの戦いのみ。


 私はとても心地よくなり、さらに私の速度が上がる。そして私の剣がアレクを捉えて勝ったと思った時。


 アレクの目から血が流れたと思ったら、いつのまにか私の首に剣が当たっていた。


 そしてアレクが一言。


「俺の、勝ちだ。」


 私は自分が成長しているのが分かった。だけどアレクはその自分の成長をはるかに超えて強かった。


「やっぱり、アレクは、強い。」


 私は驚きと称賛を込めてそう言いうと地面に倒れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 目を覚ますと私は地面に倒れていた。そして周りを見るとアレクが倒れているのが分かった。


 私はアレクが目から血を流していたのを思い出してアレクに急いで近づき起こした。


 最初は呼びかけても起きなかったけど、2回目でいきなりアレクは起きた。


 私は安心し、アレクの体が大丈夫かを聞いたら問題無さそうだった。


 そして、アレクが私を褒めてくれた。私は照れているのを我慢してアレクに言った。


 何故かアレクに照れている姿を見られたら恥ずかしいと感じたからだ。


 そして、私は何故アレクがいきなり強くなったのかを聞いたら、痛みを伴う身体強化だと教えてくれた。


 私は強くなれるなら教えてもらおうとしたがアレクは教えてくれなかった。アレクは私に不満気があると分かったのか納得する説明をした。


 そして、アレクが私を納得させるためにした説明に私は怒りを感じた。


 だから私はアレクの痛みを伴う身体強化を使わないことにしたけど、私はしっかりとアレクに言った。


「ーーーアレクが努力して自分で考えて自分なりに強くなろうとした結果を偽物と否定することは許さないと。ーーー」


 私はアレクが自分の頑張りを否定する事は悲しいと思った。

(だから私がアレクを認めてあげないといけないと思ったのを覚えている。)


 私がアレクを認めるとアレクはとても優しい顔で『ありがとう』と言った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 次の日、私はいつものように剣を振っていたら目に見えて剣筋が良くなっているのが分かった。他にも剣の速さや、体の動きもキレが良くなっている。


 お父さんに聞こうとしたら、村の会議に出ているとお母さんに言われた。


 だから私はアレクに相談することにした。アレクはなんでも知っているから何かわかると思ったからだ。


 そしていつものように待っているとアレクが来た。そして、私の体のことをアレクに話すと簡単に答えを出してもらえた。


 その後、アレクと体術を使って戦うと私の動きが1段と良くなりアレクに全勝した。


 だからアレクに神経強化を使ってもらおうとしたら、気絶するから無理と言われた。


 そこで私は気絶したアレクを家まで運べばアレクに恩を返せると思った。身体強化や体術、そして私の体の変化の恩を。


 この恩を少しでも返したいと思って何回も言ったらアレクが分かってくれた。


 アレクとゆったりと過ごしていると、最近本の話しをしていないとアレクに言われて確かにと思った。


 そして、話す内に私のお母さんに本をお願いすることになり、私達は解散した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そしてゴブリン殲滅戦の日になり、私はお父さんと一緒に向かったけど、私はアレクを探すことにした。


 そうしたらアレクを見つけた。隣にいるのはアレクのお父さんかな?


 私は悪戯心が沸いてこっそりとアレクに近づいたらアレクもちょうど私を探そうとしてくれていた。


 だから私はアレクに声をかけた。


 そしてアレクのお父さんも混ぜて話しているとお父さんが来た。それもアレクのお父さんを殴ろうとしながら。


 私はこの時、アレクのお父さんに迷惑をかけたお父さんが本当に嫌いになった。


 そして、アレクとお父さんが自己紹介をしていると台の上に人が立ったのが分かった。


 だけどそれ以上に私は台の横に並んでいる冒険者達に注目していて、興奮していた。


 アレクにも冒険者がいることを教えると冒険者の中に知り合いがいるらしく話せることになった。


 そして、冒険者の自己紹介が始まるとAランク冒険者が来ていることが分かり、さらに楽しみになった。


 そして、レイさんが私のお父さんとアレクのお父さんの実力がどれくらいか聞いたら、アレクのお父さんが冒険者だと言われていた。


 私はアレクを見た。そしたらアレクもこちらを見ていた。アレクのお父さんが冒険者だと黙っていたのを詰めたらアレクのお母さんも冒険者だと分かり、そして冒険者の話しを聞かせてくれる約束をした。


 私は冒険者と話したかったけど、お父さんに絡まれて話せなかった。


 そう、暇を持て余していたらお父さんが冒険者のところへ行くと言った。


 そして冒険者のところへ行くとアレクが冒険者と話していた。


 アレクのところに着くと私が冒険者の人達と話せるようにアレクが配慮してくれた。


 だから私が冒険の話しを聞きたいと言って、好きなんだとシンシアさんに言われて私はそうと言ったはずなのに困惑された。


 そこで、私は思い出した。自分の表情がわかりにくい事を、いつもアレクと一緒で気づかなかった。(今思うと、アレクは良く私と仲良くしてくれたと思う。感情が分からない相手と仲良くしようとは普通思わない。)


 私はこのままじゃ冒険者と話せないと思って焦ってしまった。


 だけどここでもアレクが助けてくれた。アレクのおかげでなんとか冒険者の話しを聞けることができた。


 そうして、お父さんとレイさんがきて列に並ぶことになる。


 そして、さっきの話の続きをレイさんも増えてしてくれた。


 すると冒険者と狩人に分かれることになった。


 そして、冒険者たちに改めて自己紹介をすることになり、お父さんが私の自己紹介もした。


 そして、私はお父さんとアレクと同じパーティで他のパーティとは洞窟では分かれて行くことになった。私達は1番後ろにいる。


 洞窟へ向けて進んで行くとゴブリンの集団に遭遇した。そして、攻撃体勢に入るとアレクのお父さんが待ったをかけた。


 話しを聞くとアレクをあの集団と戦わせるために止まったことが分かった。


 私はアレクが初めての魔物討伐だから心配だったけど、アレクを信じることにした。


 そしたらそれにシンシアさんが反対した。だけどアレクがシンシアさんに『俺の戦いを見ててください』と言った時、私は胸がモヤっとした。


 アレクはそう言うと全力を出したのが分かった。だから結果は分かっている。


 数秒で全てのゴブリンをアレクが倒した。他の人達は放心していたけど私はアレクが心配で駆け寄った。


 駆け寄るとアレクが呆然としていたから肩を叩いてあの言葉を覚えているか聞いた。


「アレク、魔物を殺した時はどう考える?」


「大事な人を守るためにだったか。」


 私はアレクを褒めた、アレクは優しいから色々な事を考えてしまう。だからそれが少しでも軽くなるように。


 そしてまた、アレクはとても優しい顔をして私にお礼を言った。


 私は後ろからアレクのお父さんが来ていることが分かり、アレクの前からどいた。


 そして、アレクがアレクのお父さんと話し終わると冒険者を探していた。私も冒険者を探して見つけるとシンシアさんが走ってきていてアレクに抱きついた。


 そして、話すために離れたと思ったらアレクにまた抱きついた。


 その時、私の気持ちはごちゃごちゃになった。そして、私は何故かシンシアさんとアレクを睨みつけた。


 アレクがやましい気持ちなんてないと話し、頭を下げてきた。私は何もそんな事を聞いていなかったからそのまま思った事を口にしたけど、何故か言葉が強くなった。


 そしたら、アレクが私の事をべた褒めし始めた。いきなり私の事を可愛いと言い出して、日頃どれだけ助かっているかを話された。


 私はアレクに可愛いと思ってもらえていると分かってきたらさっきまで気持ちがどこかに行ってしまいアレクの褒め言葉が全て嬉しくて恥ずかしくなってしまい何故か涙が出てきた。


 私がシンシアに連れられてお父さんのところに行くとお父さんが私の顔を見るとすぐにどこかに行った。


 そして、シンシアさんが他の冒険者達に『女同士で話すからあっち行く!』と言って追い払うのが見えた。


「ニノちゃん落ち着いた?」


「うん。」


「まずはごめんね。」


「えっ?」


 私は何故シンシアさんに謝られたのか分からなかった。


「私もニノちゃんの気持ちを考えてなかったよ。」


「私の気持ち?」


 私がそう疑問系で返すとシンシアさんはあっけらかんとして言った。


「えっ、好きなんでしょう。アレクのことが。」


 私はそう言われて混乱した。

(今思うと、シンシアさんがいなかったら私はアレクが好きだと自覚する事はなかったと思う。)


「私が、アレクのことを、好き?」


「だって、さっきのはやきもちでしょ。私がアレクに抱きついてアレクが私に優しい言葉をかけたからやきもちを妬いてアレクを問い詰めたんだよね」


「私が、やきもち…。」


 私は本でやきもちがどう言うものかは知っていた。でも分かっていなかった。だから、さっきの気持ちがやきもちなら、私はアレクが好きと言う事になる。


「もしかして、自覚が無かった?」


「な、かった。」


 私はアレクのことが好きだと認識すると顔がとても熱くなる。


「えっ、何その反応可愛い。」


 私はアレクが好きだとわかると、どうしようもないほど好きだと言う気持ちが溢れてくる。どうすればいいかわからなくなってシンシアさんに助けを求めた。


「シンシアさん、この気持ちをどうすればいい、ですか。」


「告白して、成功すれば解決できるけど、これまでの関係が壊れると思うと告白は怖いからね。」


 私はアレクに振られたところを想像してしまった。そうしたら、私は心が抉れたように痛み、涙が出てきた


「ニノちゃん、想像しちゃたんだね。でも大丈夫だよ。まだ、告白はしていないからね。」


 シンシアさんに優しい顔でそう言われて思い出した。私はアレクに振られていない。


 だけど、今ので分かった。私は振られた想像をするだけで涙が出てくるほど、アレクが好き。


 私はアレクのことが好きだと再確認するとこの気持ちもだんだんと落ち着いてきた。


 だから、アレクが頭を下げていたのを思い出してしまった。


「シンシアさん、アレクが頭を下げていたのは、私が問い詰めた、からですか。」


「そうなるね。だからまずは仲直りからかな。」


 今ならわかる。気持ちがとてもごちゃごちゃした時、私はやきもちを妬いてアレクに八つ当たりをしていたのだと思う。だから、謝らないと。


 そうして私はシンシアさんと隊列に戻った。


 隊列に戻ると私はアレクを探したけどいなかった。そして、お父さんもいない事に気がついた。


 アレクのお父さんに聞いたら、そろそろ戻ってくると言われた。


 そうして、少し待っているとお父さんと一緒にアレクが来た。


 私はアレクに話しかけようとしたが恥ずかしさで声が出なかった。自分の事を意気地なしと思っていると、アレクが謝ってきた。


 私は突然のことで驚いたけど、何とか言葉を返せた。


 そうしたら突然、アレクが小声で可愛いと言い出した。私は恥ずかしさのあまりまた顔を隠しそうになったけど、我慢してにやけそうな口を隠すだけにした。


 そうしたらお父さんがアレクは私が怒っていると思っていると教えてくれた。


 そして、アレクはもう一度頭を下げた。


 私は頭を下げるアレクを見て、本当に悪いのはただ八つ当たりをした自分だけだと思った。


 だから私は本当に怒ってないことを言って、謝った。だけどアレクは優しいから自分も責任があると言う。


 私は本当に自分が嫌になり、全部自分のせいだとアレクに言った。


そうしてアレクは少し考えると言った。


「そうだな、ニノのせいだな。」

(この時のアレクは話しが平行線になると思ってキツイ言葉を言ったのだろうけど、アレクがその時はまだ子供…やっぱりアレクは天才。)


 私はその言葉を聞いてアレクに嫌われたと思い。涙が出そうになった。私はアレクを困らせないために泣かないように我慢していると肩に手を置かれ、アレクは強く言った。


「だけど、全部じゃない。だから俺も謝ろう。ごめんなニノ。」


 私はその言葉に泣くのを我慢できなくなった。嫌われたと思っても、アレクは変わらずに優しかった。その言葉を聞いて私は罪が許されたような感じだった。


 私が泣きながら謝るとアレクは自分の胸を貸してくれて、私を抱きしめてくれた。


 それから落ち着いた私はアレクに手を引かれて列に向かった。列が離れていたのは私のためにシンシアさんが気を遣ってくれたんだと思う。


 このまま、アレクと手を握っていられると思ったけどアレクはアレクのお父さんに用があるらしく、前に行くらしい。


 私は寂しく思ったけどアレクに迷惑はかけたくないと思い、手を離した。


 そうして、私達はゴブリンがいる洞窟へと向かった。


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