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二人で目指す世界最強  作者: カラス
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母の愛と魔法学

イグナイテッド→イグニッション


に変更しました。

 俺は、目が覚めると自分がベットに寝かされてある事が分かった。


 そうか、俺は気絶したのか。折角父が鍛錬してくれると言うのに、なんて情けない。


 それから少しして母がやってきた。


「アレク!心配したのよ!」


 そう言い母は俺を抱きしめてくれ、とても暖かく落ち着いた。そして悔しさからか涙が出てくる。


「ごめんなさい。俺、倒れちゃって、頑張るって言ったのに迷惑かけてごめんなさい。」


「ああ、アレクちゃん泣かないで、貴方はとても頑張ったわ。それに倒れたのは貴方のせいじゃ無いわよ。3歳児にこんな頭のおかしい事をやらせるどっかの誰かさんがいけないのよ。」


「うっ!」


 声が聞こえて母の後ろを見たら正座している父がいた。


「父さん、ごめんなさい走れなかった。」


 折角父さんが俺を鍛えようとしてくれたのに俺が倒れたせいで申し訳無い思いでいっぱいだった。


「い、いやアレク、悪いのは父さんだから気にするな。それとお前はしっかりと走っていたぞ。」


「貴方。言葉が足りないのでは?」


 そう言った母の顔は笑っていたが恐怖を感じた。そしてそれを見た父はすぐさま俺によってきて謝った。


「アレク、すまん!許してくれ。」


「許すも何も俺のせいだから父さんが気にすることはないよ。それにもっと頑張るから、俺のこと鍛えてよ。」


「あ、ああ大丈夫だしっかりと鍛えてやる。」


 そう言った父は俺の言葉に驚いたようだったが直ぐに答えてくれた。そうして父は母を見つめた。


「はぁ、仕方ないわね。貴方、アレクの鍛錬をしても良いわ。だけどアレクはまだ3歳だから手加減をするのよ。それとアレクちゃん、貴方の意思を私はできるだけ尊重したいから止めないけど本当は辞めて欲しのよ。気絶した状態で運ばれて来たからとても心配したのよ。」


 そう言い母は俺の頭を撫でる。母を心配させたのは申し訳ないと思いつつこんなにも愛されている事を実感する。だからこそアレクに申し訳がない。


 こんなに良い母親なのに俺が転生してしまったせいで体を奪われたのだから。


 だからより一層努力し、恥ずかしくない人生にしようと思った。


「ありがとう母さん、俺は頑張るよ。」


「そう、けど今日はもう休みなさい夜だから眠る時間よ。それと明日の午後からは私の魔法学だからね。」


「アレク、俺がお前を鍛えて強くするからな。それじゃおやすみ。」


「おやすみアレクちゃん。」


「父さん母さんおやすみ。」



そうして次の日が来た。朝早くから起きて外に出る準備をし、外に出ると父が待っていた。


「父さんごめん遅れた。」


「いや、まだ日が登ってない時間だから全然遅れてないぞ大丈夫だ。それじゃあ始めよう。」


「さて、まずは強くなる為に必要な事は何だと思う?」


「戦闘の技術?」


「それも必要だが一番大切なのは体力そして2番目が基礎だ。この魔物が溢れている世界で生きていくにはこの二つが最も重要と言っても過言じゃない。それに体力が有れば危険な時逃げる事ができるし、長い時間戦う事もできる。続いて基礎だが基礎が完璧な奴ほど死ににくいんだ。どんなに強い技を持っていようと使いこなせなくちゃ意味がない。だからこそ基礎が必須なんだ。」


 確かにそうだと思った。体力がしっかりとあれば長時間戦闘ができるし、何より何かに頼りっぱなしという事はないだろう。それに基礎がなきゃ始まらないしな。


「なら鍛錬内容は体力と基礎作りをやるってことで良いの?」


「そうだ。だが剣などの武器はまだお前には早いから体力作りをしよう。」


 そうして俺の鍛錬が始まった。その内容は基本的な筋肉トレーニングにランニングなどだ。


 そして午後になると、母の魔法学を教わる事となった。


 何でも母は教師を少しだけ学園でやっていたらしい。そのせいで教える時先生みたいな喋り方になる。


「さてアレクちゃん、午後からは私の授業よ。私の授業では実際に魔法を使って見ましょう。」


「はい、わかりました。」


「いい、返事ですね。それでは今日教える魔法は生活魔法です。」


「生活魔法とは何ですか?」


「いい質問です。生活魔法とはそのままの今で自分たちの生活に欠かせない魔法です。例えば生活魔法の一つ『イグニッション』は火をつける事ができます。見ていてくださいね。」


 そう言い母は指先に小さな火を出した。


「すごい!どうやって使うの。」


 俺は興奮した。それものそのはず日本では魔法なんて存在せずただの空想だった。だが実際に魔法を見る事ができて、しかも自分にも使えると思うととてもじゃないが落ち着けない。


 俺は興奮がおさまらず実際にやってみることにした。


「ふふ、直ぐに教えるわよ。でもまずは魔力の感知のしかたを教えないと「できたよ。」ね。」


「えっ!アレクちゃんできたの!?」


「うん、普通にできたよ。」


「うそ、信じられない直ぐに魔力を感知したの。」


 何か母が小声で呟いているが魔法を早く使いたい俺としては早く教えて欲しかった。


「ねえ、母さん早く教えてよ。」


「えっ、あっ、そうね。それで魔力が感知できたならその感知した魔力を自分の手に持ってきて。とても難しいから練習あるのみよ。」


「わかった。」


 そうしてやってみると案外難しい事がわかった。感知した魔力は俺の心臓にあるのだがそれを持ってこようとすると元の位置に戻ろうとするのだ。


 何回か試行錯誤している時にふと思いついた。


 魔力は心臓にあるなら血液を流すように魔力も流して持ってくればいいのではと。それが大成功だったのか直ぐに手に持っていく事ができた。


「母さんできたよ。」


 そうして母さんが俺の手をじっと見てきた。


「嘘、本当にできてる…。」


「母さん?魔法教えてよ。」


「そ、そうだったわね。それで持ってきた魔力を外に出すようにイメージしてね、それにさらに火のイメージをするのよそうしたらできるばず。」


 そう言われたので集中する為に目を閉じた。


 イメージ、イメージ少しだけ魔力を外に出してロウソクの火をイメージ、イメージ。


「おめでとうアレクちゃん、生活魔法できてるわよ。」


 そう言葉が聞こえ目を開けるとそこには指先に浮かんでいる炎が見えた。


「うわぁ〜。すごい!凄いよ母さん俺、魔法使ってる。」


「ふふ、その気持ちはわかるわ、母さんも子供の頃はとても感動したわ。」


 それから俺は自分の作った炎を見ていたら数分で消えてしまった。


「あれ、消えた。」


「それは魔力切れよ。でも大丈夫、魔力は寝れば直ぐに回復するから。さて今日はここまでにしましょう。」


「分かった。魔力がないんじゃ魔法は使えないしね。」


「ふふそうよ。だけど魔力は使えば使うほど増えていくから沢山使いましょうね。」


 そうしてこの日の鍛錬は終わった。


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