泥酔
アルコールを一滴も飲まないのに、脳がアルコールに浸されてゆく。
夜の魔法。
ほわーっといい気分、ほろ酔い加減。趣味の編み物やら小説執筆でハイテンションになって、際限なく酔い溺れる。
やがてやり過ぎでがくんと疲労が訪れる。
頭痛に次ぐ頭痛。
布団まで這っていって、寝落ち。
とりとめのない言葉の羅列。ちょっと覚醒して、何のこっちゃと苦笑い。
朝方嫌な気分で仕事を休む。これは二日酔いか?
「アルコールなくても酔えるぢゃないか!」
病院から処方されている薬をザラザラ飲んで、ついでにビタミンEも飲んで、気休めかしらと首を傾げる。
多分、私、幸せなんだわ。そう思ってじわっと涙ぐむ。精神的不安定。
病院の先生に、アルコール依存性の父親が包丁持って母親を追いかけた話したら、「お父さんも幻覚とか幻聴があったんだろうねぇ」とおっしゃった。
シンナーとか薬物全く摂取してないのに、なんで私には幻聴がいつも聞こえるのかしら?
起きたまま夢を見ているの?人生という夢。なんて幸せ。生まれ変わったらまた自分に生まれよう。
勉強大嫌いで遊びまくったあと、ある日突然勉強大好きになって、学問を追求する楽しさを知った。
私はやりたいこと、やれるだけやって生きている。平和な時勢に生まれて良かった。