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猫1匹

20時に2話、22時に3話アップ予定です。

ある神は時折下界に降りてきては地球観察という散歩をするらしい。

その時の姿は人であったり鳥や犬、魚など、気分によってその姿を変えるらしい。

なぜ唐突にこんな事を言い出すかというと、神という存在に直接聞いたからである。


あ、こいつ、頭おかしい奴だとか目を逸らさないでくれ。

精神科へどうぞ、なんて言わないでくれ。

本当のことなんだ。


また唐突な事だが俺がこの世で一番好きな生き物は猫だ。

その世界一大好きな猫が川で溺れているように見えて助けたことがきっかけなんだ。


時期は真冬だった。

気温がマイナスな真冬で綿のようなふわっふわな雪が降っていて真っ白い分厚い絨毯が一面に敷かれていた日だった。

普通ならそんな時期の川に入るなんてことはしない。

だが、猫が、大好きな猫が川で溺れているという事をその時、目の前で目撃した俺は躊躇なく川に飛び込んだ。


一心不乱で猫目掛けて泳ぎ、片手で猫を掬い上げ、早く猫を陸に上げたいと必死に陸まで泳ぎ猫を地面に下ろした。

猫が元気よく身体をぶるぶると振るって水を飛ばしているのを元気だ良かったとほっと息を吐いたのを覚えている。


そして、自分も川から上がろうとするが身体が思うように動かなかった。

そんな俺の顔を猫が舐めたり猫パンチをしているのをぼやけていく視界で見ていたのが最期の記憶だ。


俺は真冬の川に入ったことで体温が奪われ眠るように凍死したらしい。


最期に猫を助けられたこと、苦しさとかあまり感じないで死ねたこと、猫に看取られた?ので死んでしまったこと事態はあまり気にしていない。

逆に猫を助けれて猫に看取られて最高の死に様だと思った。


それに自分の命なんかより人に癒しと活力を与えられる猫の命の方が世界に大事だから、そんな猫を助けられたのだから、自分的には英雄な行動だったと思う。


それで、まぁ、すこし察していると思うが、その助けた猫が神様だったわけで冒頭の事を聞いたんだ。

ちなみに今回素晴らしく素敵な猫の姿になっていた神様はヴィトラジャートという旅の神だそうだ。


そして、別に、全く、溺れていなかった、ということを申し訳なさそうに言われた。


俺の勘違いだったわけだけど……

それでも、最期に猫を助けたんだ!と自分では思っているから気にしていない。

気にしていないと言ったら気にしていない!


自己満である。


それよりも神が猫だと知った時、猫が神とか神すぎるだろ!猫様最高!と内心大興奮していた。

それに今まで見てきた猫より凛々しい姿に綺麗すぎる毛並み、知性溢れる顔はあぁ神様なんだなと納得させられた。


あの綺麗すぎる毛並みを撫でてみたいと思ったんだけど、さすがに神様を猫のように触れてしまう、撫でてしまうのは失礼だよな?

さらさらなのかな?

つるさらなのかな?

見た目と違って硬めだったり?

どうなんだろうな?


触れたいな。

撫でたいな。

お腹に顔を埋めたいな。

肉球をにぎにぎしたいな。


今までで一番綺麗で凛々しい神様の猫姿に欲望が溢れまくって大興奮した。


まぁ、当然嫌がる猫に顔を埋めたり、にぎにぎしたりしませんよ?

本当だよ?


ヴィトラジャート様との距離が少し離れたように感じた。

最後まで読んで頂きありがとうございます。ブックマークをしてもらえると嬉しいです。

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