その34 「村へ」
『感謝する。小さき人よ。』
ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!? しゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?
起きたドラゴンが、喋りました。ドラゴンって喋れるのかそうなのか。
『小さき人よ、汝の名は?』
「あー、シグレです。」
「ヒナです。」
「剣乙女シアです!」
「斧槍乙女アシュレよ。」
「……………。」
『双盾乙女ローズだよ~♪』
「忍刀乙女夜弥です。」
自己紹介も終わった所で、白神さんに今回の事について聞いた。なんでも、いつもと同じように子供達とお話ししてたら(雌らしい)、奴らがやって来たらしい。というより、途中で口調が変わったのだが、それが………
『そして、奴らは……………あぁめんどくさい! アイツら、私の可愛い子供達を拐ってったのよ! きぃぃぃぃぃぃぃ!!!』
見た目との差がヤバイんで、やめてくれませんかねぇ。そうそう。そして、奴らが来て竜の力を封じる魔導具を使い、子竜を拐っていったらしい。流石に白神さんは無理だったようで、殺そうと考えたようだ。
事情はだいたい分かったので、ウイナの村に向かう事にする。白神さんはどうするのかと思ったが、人に変化した。したのはいいのだが、全裸だった。ヒナとローズと夜弥とシアが、急いで隠したが、それより早くアシュレとウイナに物理的に目を塞がれた。お陰で見えなかったけど、目潰すきかよ。
馬車に揺られて進んで行く。そして、一時間後、俺達は村についたのだが………
「……………酷いな。」
ボロボロになった家々、傷ついた人々。これを奴らがやったのだとしたら、やり過ぎだと思う。何を考えているのか分からんな。
「私行ってきます!」
「では、私が着いて行きましょう。」
我慢出来なくなったヒナが、ウイナと一緒に村に入って行った。おそらく、村人達を治療するつもりなのだろう。
「ふむ。私は私で、子供達を探そう。」
白神さんは、単独で探しに行くようだ。とりあえず、無茶はしないように言っておく。
白神さんを見送った後、俺達はウイナの案内で村長の所に向かった。
「あなた方が、白神様を救ってくれた方々ですか。」
「うーん。傷を治したのは、こっちのヒナです。」
「おお! そうでしたか、誠に、誠に感謝いたします!」
「い、いえ、そんな…………」
土下座する勢いの村長を止めて、俺達が竜の子供を助けたい事を伝えると、目を見開いて驚かれた。
「そんな! 白神様を助けていただけただけで、ありがたいというのに、そんな事まで………」
「いや、うちに既にヤル気満々の奴がいるので。」
「何やってるんですかマスター! 早く悪い奴らを成敗に行きますよ!」
「お前、何処にいるか分かってんのか?」
俺の問いかけに、「あ…………」という顔をするシア。やっぱり分かってなかったか。それはともかくとして、居場所が分からないと、動く事を出来ないんだよな~。
「村長! 連中の居場所が分かったぞ!」
解決策が直ぐにやって来るとは、これはついてるのかな?
次回から一週間一回、土曜投稿に変更します。




