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その33 「〈レインボーハンター〉」






「本当に申し訳ありません!」


「いや、分かってくれたならもういいよ。」



黒タイツを倒した後、俺達が敵ではないと分かった少女に、経緯を話すと、感謝されて、謝られた。分かってくれたようで、良かった。良かった。



「改めて自己紹介します。私は白神様の守役の一人、“紅鴉”のウイナといいます。」


「俺はシグレだ。宜しく。」


「ヒナです。」


「剣乙女シアです!」


「斧槍乙女アシュレよ。」


「………………。」


『双盾乙女ローズだよ~♪ 宜しくね

(・ ω < )ゞ』


「忍刀乙女夜弥です。」



ローズの自己紹介の時に、「え?」という声がしたが、気にしない事にする。それはともかく、事情を聞こう。



「それで? 何があったか話してくれないかな?」


「はい。向こうに山が見えますよね?」



ウイナが指指した方を見ると、頂上の辺りに雪が積もっている山が見えた。あの山がどうかしたのかな?



「あの山の中腹辺りに、私達の村、白神村があり、頂上には白神様の巣があるのです。私達は村でとれた食材等を、供物として白神様に捧げ、その代わりに白神様に守っていただいていたんですが。ある日突然奴らが現れたのです。」


「奴らって、あの黒タイツ? 何者なの?」



アシュレの問いかけに、皆なが頷き、続きを促す。



「奴らは自分達を、〈レインボーハンター〉と言っていました。世界中の希少な生物を捕獲し、コレクター等に高値で売り付ける……………奴らが村に来た理由は白神様を捕獲するためです。」


「なら、なんでさっきの黒タイツは白神様を殺そうとしたんだ?」


「長い年月を生きた竜には、洗脳が効かないと言っていました。そして、奴らは白神様の御子様を拐ったのです! 許せない!」



その顔に怒りを浮かべて、身体を震わせるウイナ。にしても、〈レインボーハンター〉か…………規模はどれくらいなんだろ?



「事情は分かりました! 私達にも協力させてください!」


「シア、勝手に決めんな。まぁ、今回ばかりは見過ごせないからやるけど、皆なは?」


「私もやります! 許せませんから。」


「皆ながいいなら、構わないわ。」


「………………。(こくり)」


「何処までもついていきます。」


「だ、そうだ。俺達にも協力させてくれ。」


「皆さん…………ありがとうございます。」



そんなこんなで、ウイナに協力する事にしたが、一度昼食を食べて、白神が回復してから、村に向かう事にした。料理を作るのは、アシュレとヒナだ。ヒナもよく料理をするらしく、アシュレの負担を減らすため、料理を作るらしい。


本日の昼食は、カレーだ。なんちゃってカレーではなく、マジのカレー。何故か、アイテムボックスの中に『リム特製カレーの素』や、『ド素人でも作れるカレーの作り方』なんかがあって、作れたらしい。ちなみに、中辛。



「美味しいです! かりーとは素晴らしいですね!」


「うん。美味い二人共凄いな。」


「私達は具材の下ごしらえしただけで、カレールー自体はリムが作ったものだけどね。」



今のメンバーには辛いのが苦手なのがいなくて良かった。基本的に、辛い料理が好きな俺は、甘口カレーでは満足出来ない。中辛も微妙だが、甘口よりは大分ましだ。


昼食を食べ終わった俺達は、白神が起きるまでの間、黒タイツから色々聞き出す事にした。とりあえず、頭に水をかける。



「ん? ここは…………」


「目が覚めたか。」


「お前は…………って、なんで、埋まってるんだ?」


「縛るより確実だから?」


「おい! ここの地質妙に固いんだけど! 圧迫感がいやーーー!!」



叫ぶ黒タイツを黙らせて、「名前で呼んで!」いや、そもそも知らんし、知ったとしても黒タイツで十分。「そんなー。」


気を取り直して黒タイツに〈レインボーハンター〉について聞き出すが、口を割らない。というか、割れないようだ。一番上の者に呪いのようなモノをかけられたらしい。その呪いは、相手が同意しないとかけられないが、ヒナが解けないぐらい強い呪いのようだ。


仕方がないので、再びアシュレの拳骨で気絶させて、頭に『悪者です。』という張り紙をして、方っておく事にした。



「さてと、どうするかな?」


「皆さん!」



どうやって〈レインボーハンター〉の情報を集めるか考えていたら、ウイナが笑顔を浮かべてやって来た。どうやら、白神が起きたようだ。全員で白神の所に行くと、少し身体を起こしたドラゴンが此方を見ていた。


近くに寄ったウイナが何事か伝えると



『感謝する。小さき人よ。』



ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!? しゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?






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