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その18 「男達の決意」


暫く、勇者視点(ソウイチ視点)です。






「ふっ。ふっ。ふっ。」



俺の名前は、川崎(カワサキ) 蒼一(ソウイチ)。異世界に勇者として召喚された以外は、まぁ、普通の高校生だ。今は、訓練場で剣の素振りをしている。



「ふぅ。」


「迷いが見えるな。」


「…………ラックルさん。」



騎士団長であるラックルさんの言葉に否定したかったが、出来ない。今の俺は………いや、俺達はいつもの元気というか、やる気がない。とくに、ヒナは………



「君だけでなく。我々や、魔法士団で訓練をしている勇者達も、何処か迷いのようなモノがある。」


「それは…………」


「原因は、おそらく彼………シグレと呼ばれていた少年だろう?」


「ッ!?」



なんで分かったんだ? 確かに俺達は、シグレがいなくなってから、いつものようにいかなくなった。ヒナなんて、消えたと聞いた瞬間探しに行こうとしてたし、今も行こうとしている。なので、リンが付いて見張っている。



「なんで………分かったんですか?」


「君達があの少年に向ける信頼は絶大だった。それこそ、君達が家の一部一部だとするなら、彼は柱だ。無くてはならない存在。」


「確かに………そうかもしれません。」



誰かが苦しんでたら、自分も一緒に苦しんで、解決法を探すくらいのお人好しだ。突き放しても、此方を殴り飛ばして、自分を殴れと言うくらいのバカだ。(実際やった。)だから、二組の皆なが、アイツがいなくなって、心が不安定になっている。でも………



「この状況をアイツが見たら、きっと言うと思うんですよ。」


「ほう。何と言うんだい?」


「『俺がいなきゃ駄目とか、俺はお母さんか!』って。」


「ハハハハハ! 彼がお母さんだとしたら、君達は随分手のかかる子供のようだね。」


「本当ですね。さっさと、自立しないと。」



そう。アイツがいなくても大丈夫なように、アイツを心配させないように。もっと強くならないと。



「ラックルさん。失礼します。」


「あぁ、頑張りたまえ。」



さて、二組の皆なで今後どうするか考えるか、今の現状のままじゃ、何も進まないからな。





























「うっし、皆な集まったな。」


「まぁ、集まったけど………女子は?」


「そっちは委員長と、リンに任せてる。」


「成る程な。」



ここ、俺に与えられた部屋に集まったのは、二組の男子達。俺、ツバサ、ケイを筆頭に、

バスケ部の青い双子。(どっちも、青髪青目だから。)兄の岸間キシマ カイと、弟の岸間キシマ ソラ

オタクで茶色髪に、茶色目の二人組。眼鏡をかけた村畑ムラハタ シンと、いつもヘッドホンを付けている柏木カシワギ マモル

生徒会員で二組の頭脳ブレーン。白髪黄色い目の谷倉タニクラ 千秋チアキ

元不良で、赤髪赤目の羽黒ハグロ 六月ムツキ

ここに、二組の男子(シグレ除く)が揃った。初期は喧嘩ばかりしていた奴らもいるが、シグレの文字通り体当たりによって、口喧嘩程度になった。



「んで、今回集まって貰ったのは、シグレについてだ。」


「「「「「「「「……………。」」」」」」」」



俺の言葉に、何か言いたそうな顔をする一同。しかし、何も言わない。



「さて、俺達の今の現状を見たら、シグレはなんて言う?」


「「ぶん殴るね!」」


「いや、流石にそこまでしないだろ。」



双子(カイとソラ)の言葉に冷静にツッコミをいれるケイ。そうだな、流石にそこまではしないだろう。多分。



「彼がいなくとも、問題ないでしょう。」



チアキの言葉に全員が心の中で、『シグレが消えた時一番慌ててたじゃん。』と思ったが、口に出さなかった。一人を除いて………



「ふん! アイツがいなくなった時、一番慌ててたのは、てめぇだろ?」


「……む。」



ムツキは相も変わらず、チアキに対して喧嘩腰だ。まぁ、シグレ以外には、だいたい喧嘩腰だけども。



「ふん。アナタの方こそ、壁が割れるほど強く殴り付けていたでは、ありませんか。」


「なんだと? ヤル気か?」


「アナタがそのつもりなら、ヤってやりますよ!」


「はいはい、ストップ、ストップ。チアキっちも、ムツキっちも落ち着いて、今はシグレっちの事をだね………」



ツバサナイス! と心の中で思いながら、話し合いを再開していく。



「とにもかくにも、シグレがいないからって、俺達は戸惑い過ぎだと思うんだ。」


「ふむ。ソウイチ君の言う通り、シグレ君なら普通に生きていそうですね。無能だから。」



シンの言葉に首を傾げる俺達。無能だから生き残る確率が大きいんじゃ? 困惑する俺達をよそに、マモルがしきりに頷きながら。



「成る程な! 異世界召喚モノなんかじゃ、主人公が最初雑魚だと思ったら、奈落の底とかに落ちてなんやかんやあって、メチャクチャ強くなるもんな!」


「その通り! シグレ君はこんなところで死ぬような、人間じゃあない! 僕達はシグレ君が帰って来た時、彼が心配しないように、身体も心も強くなる必要があります!」



シンはたまに、シグレと同じくらい良いことを言う。他の皆なも頷いて、今後の目標が決まった。強くなる事、それに、シグレが何処にいるかの情報収集だ!






二組男子全員出ました。女子は少しづつ出します。

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