君がいた世界
眩しい太陽の日差しを受けて想う
こんなに世界は明るかったっけと
あの頃生きていた世界とは全く違う場所みたいだ
暗い夜空の下で出会った君とは
なんの共通点もなかったけれど
分かり合えない素顔のままで
お互いを笑って、貶して、
やがて疲れて抱き合い眠る瞬間だけは共犯者だった
そこには何もなかった
満足できるものは何も
けれど誰だって本当は貪欲だから
満ち足りた人間なんていやしないんじゃないか
だから君といた時間も
君がいなくなった時間も
寂しさなんてなかった
あったのは使い物にならない空の心だけ
それで良かったんだ
それなのに
闇より光の方がそりゃあ好きだけど
君がいた世界の方がずっと暖かかったよ
毎日めまぐるしく感情を波立たせながらも
君がいた世界の方がずっと私らしくいられたよ
時は流れて今記憶の中で笑う君は
相変わらず強く強く真っ直ぐに前へと進んでる
そんな君にこの先もし偶然出会った時のために
胸を張って光を纏っていたい