3-1
あれから1週間
何度断っても告白があとをたたない。
「あ、あの…つ、付き合ってください!」これで合計14回目だ。今日だけで言うなら2回目…正直もううんざりだ。
いっそのこと彼女を作ってしまおうか…
いやそれはダメだ。自分から彼女はまだ必要ないみたいなことを言ったのに作るのは矛盾している。
頭の中で会議を開いていると先ほどの人が顔を赤らめて返事は?と聞いてくる。勿論答えはNOである。
告白をしてきた人の顔を見ると今にも泣きそうな顔でこっちを見てくる。…正直卑怯であると思いながらも心を鬼にし切り捨てる。
これで計15回このような顔を見たことになる。断っておきながらも心が痛む。
そして再び脳内サミットを再開する。
天使「彼女たちが可哀想です。せめてあなたに彼女がいれば…」
悪魔「告白してきたやつと付き合って飽きたら捨てればいいんだよ!」
天使「それだけはダメです。彼女たちの勇気を踏みにじるつもりですか?ここは一旦彼女もどきを作るべきです」
僕は一瞬迷う。
悪魔「そりゃ名案だ。そうしろよ俺!」
天使と悪魔は意見が一致したようだが僕は迷う。
そして天使と悪魔の提案を受け入れることにした。