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はじめてマジギレをした幼馴染みを見た透華は唖然としていたが数秒してから苦笑いをしていた。
「千尋さん、まだ龍人から離れれないんだ」
「あ、透華ちゃん。元気にしてた?それにしても綺麗になったね。でもりゅうちゃんは私のだからね」あげないぞーと可愛らしく喋るが透華の顔は少しひきつっている。
「…倉木先生。いい加減にしてください。この話しは後でじっくりと話せばいいでしょう。だからHRを続けさせてください」全くもっての正論を言われた千尋が黙り込んだのでクラス内も静かになる。
「え、えーと…じゃあクラス委員を決めたいので立候補者は挙手をお願いします」当然のごとく自ら進んでてをあげるものなどいない……はずだった。
一人を除き……
「はい。私がやります」そう威勢よく手をあげたのは
白い肌に少し茶色がかった髪の女であった。
「えーと…名前…なんだっけ?」先生は先程の衝撃のせいで少し頭が混乱しているようだった。
「森野凛花ですよ。先生」
「あ、あぁ。森野か。それ以外に立候補者はいるか?」クラスを見渡すが手をあげるものなど誰もいなかった。
「それじゃ、森野。あとは任せた」その人とで凛花は教卓に立ち、委員を次々と決めていく。
そして数分後すべて終わり、残りの時間をだらだらとすごし午前の授業が終了した。