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「す、すいません。遅れました」いきなり前の扉が勢いよく開かれる。
「すいません佐々木先生。少し道に迷ってしまって…」
「じ、じゃあ、倉木先生。挨拶お願いします」気を取り直して…みたいな顔をして自己紹介をさせる。
おい…嘘だろ……
「倉木千尋です。今日からこのクラスの副担任として頑張るのでよろしくお願いします」
長い黒髪にぱっちりとした目。そして、モデルのようなスタイル。俗に言う美人だ。
「姉さん……」龍人は頭を抱える。何を隠そう、倉木千尋は倉木龍人の実の姉なのである。
「あ、龍人。今日からよろしくね。それから久しぶりに家に住もうと思うんだけど。いいよね?」爆弾発言だ。
「龍人てめー!また俺を裏切るのか!」司のその一言を皮切りにクラス中のみんなに質問攻めに遭う。
「ああああああああああぁ!うるさい!」いきなり龍人がキレたのでまたクラスを静寂が包む。
「あれは、僕の姉さん。実の姉。関係はそれだけ…以上だ。異論のあるものは?」龍人の豹変ぶりにみんながただただ頷くしかなかった。だが、空気の読めないものが一名いた。
「り、りゅうちゃん、あれは遊びだったのね?」いきなり泣き真似を始める。
「龍人てめー!「うるさい!」…」
「それだけじゃなかった。あいつは異常なまでのブラコンだ」冷めた口調で悪態をつく。