2-2
家を出ると、司が家の前でしゃがみこんで待っていた。
「遅いぞ龍人」少々怒った口調で出迎える。
「悪いな。あんまり昨日眠れなくて」苦笑いして説明すると無愛想にあっそと返されてしまった。今日は学校2日目である。
「早くいって友達100人作ろーぜ」などいいながら
友達100人できるかな♪と歌っているのを見た透華と龍人は呆れた視線を送り、アイコンタクトで合図し司をおいて歩き出す。
「お、おい!まってよ!置いていかないでくれー」走って追いかけてくるので、少し意地悪したくなり暫しの間逃げ続けたが、透華の体力が続かずすぐに終わってしまった。
そんなことをしていると学校に着いていた。
「以外と早くついたね〜」少し息の上がっていた透華に歩を合わせながら玄関まで歩く。
靴を履き替えようと龍人が下駄箱を開けると…
「な、なにこれ…ラ、ラブレター?」
「え?…嘘だよね」ゆっくりと自分に言い聞かせるように話していると後ろから声が聞こえる。幻聴だろうか?
「龍人の裏切り者〜!」いきなり後ろから首を絞められる。
「お前だけは…お前だけは仲間だと思ってたのに!」司の腕をふりぼどき軽く咳払いをする。
「うるせぇな…わかったよ。今ここで2人にも見せればいいんだろ?」そういうとラブレター?を開く
「 拝啓龍人様。
入学式の時に一度拝見してから私の心に衝撃が走りました。
できれば一度ゆっくりとお話ししたいとおもいます。放課後暇でしたら理科準備室に来てください。お待ちしています。
敬具??? 」