すぅちゃんの1日 そのはちじゅうきゅう
もくもくもく。
んぐんぐんぐ。
もぐもぐもぐ。
んぎゅんぎゅんぎゅ。
「ぷは」
もぐもぐもぐ。
んぐんぐんぐ。
もぐもぐーー
「ライラ……?」
「んー? もぐもぐ」
「それ何個目?」
「んー? んー、5個目? かな?」
皿の上に載せられたバーガーもといパクリ商品もとい、スオウ発想の今売れ筋ランキング3位のハンバーガー。
それが目の前の少女の口の中へ消えて行く。
小さな口のくせにバーガーの減る速度は速い。おかしい、私はまだ1個目を半分食べた所なのに、おかしい。
「太りますよライラ」
ぐ、と手に持つバーガーを握りしめて不適に笑う。しかしーー
「大丈夫大丈夫私太らない体質だから」
ぶちゅる、と手に持ったもとい握りしめたバーガーの汁が手に付く。
「え、スゥ、ちゃん……?」
「この胸か! この胸に全て行っているのか! おのれ!」
「ちょ、まってスゥちゃん!? ここ、お店だから、ちょっと、揉まないで! やめ、ぁっ、いやっ、あぁっ」
「アルフに揉まれて大きくなったんですね! ええそうでしょうね! そうでしょうとも!」
「ちょっとスゥちゃん大声で何言ってるの!? やめ、だめっ、服の中に手を、や、あっ、あんっ、いやぁぁぁっ」
とりあえず店員が止めに入るまで陵辱した。
暫くこの店には行けそうに無い……。
けれど後悔していない、体形維持に食べる物を常に考えなければならない私と違って食べれば食べる程胸が大きくなるなんてきっと殺しても罪にはならないはず。くやしくなんてない、くやしくなんてないのです。
ーー帰ったらスオウに揉んでもらおう……。
ぐったりと死んだ目をしているライラの傍らでスゥイは決意した。