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すぅちゃんの1日 そのななじゅうきゅう

 ぎゅぅ、ときつく抱きしめる。

 ん、と溢れる僅かな声と吐息を胸の中で聞きながら彼女を強く強く抱きしめる。


 何も問わない、何も聞かない、ただなすがままに抱きしめられる彼女はゆっくりと両手を背に回しそして添える様にただそこに置く。


 心音を聞く様に耳を心の臓に当て、強く抱きしめられたままその心の臓の音を聞く。

 とくとくと流れるその音がここに居るのだと示している様に、それを聞く事が自分がここに居るのだと示す様に。


 わずかに腕の力を緩め、その黒い瞳を見つめると僅かに微笑みを浮かべている。 


「そうやっていつも笑っていると美人なんだがな。常に眠そうな目をしてるのがスゥイだという認識が広まってるぞ?」

「スオウもそのように穏やかな顔をしていれば良いと思いますが。まぁ、私を抱きしめた後にだけそういう顔をしてくれるというのはとても有り難いのですが考えすぎると身を滅ぼしますよ。カッコ付けは度を過ぎるとうざいだけです」


 そう言うと同時に、強引に唇を奪われた。

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