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すぅちゃんの1日 そのななじゅうろく

「スオウスオウ! なぁなぁ女子のスカートの丈膝上くらいの子がいるんだけどどうよ!」


 とある日の昼下がり、暑い部屋の中に熱いテンションのアルフが声をかけてきた。

 果たしてこんなキャラだっただろうかと思わずにはいられないが、暑さのせいでやられてしまったのだろうか。


「どうよ、と言われてもなぁ。いや、嫌いじゃないが」


 ふと思い出せばこの時期の女性は丁度おしゃれに目覚める時期だったはずだ。

 中学生に入りたてくらい、まぁ小学生でも色気づいている子はいるのだが……。


 割と日本人と違い欧米系や北欧系の多いこの世界では14,5でも見た目はそこそこ大人びている。


「そうか……、そういや絶対領域なんて言葉もあったな」


 ぽつりと呟く。


「絶対領域?」

「ん? あぁ、膝上までの長いロングの靴下、ニーソックスがうちの支店で出してただろ? あれとスカートの組み合わせでスカートの裾と靴下の間の足の部分の事を指すらしい。その部分がたまらないと言うは……なし……?」


 --おい、たまらないらしーぞ。

 --うわぁ、スオウ君が言うとなんか危ない感じがするんだけど。これ、これがむっつりなの?

 --そうですか、スオウはそういう部分が好きだったのですか。ちょっと着替えてきます。

 --まぁ、なんだスオウ、私は聞かなかったことにしておくぞ。


「……好きにしてくれ」


 頭が痛い。

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