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すぅちゃんの1日 そのななじゅうよん

「ん」


 ごろり、と寝返りを打ちながら不満げな顔でこちらを見てくる少女が一人。

 いや、もう少女という年齢でもないのだが……。


「なんだ……?」

「スオウ、枕が無いのですが」

「床で寝てたからな、元から無かったと思うぞ」

「……」


 寝ぼけた目でかけられた毛布を一瞥し、そしてまたこちらを見てくる。


「ん」

「本を読んでいるのだが……」

「枕がないのです」

「……そうか」

「そうです」


 ずるずると毛布を引きずりながら傍に寄り腰に腕を回し、人の胡座の上に頭を置いてまた寝だした。


「なぁスゥイ、端から見たらこの格好ってかなりまずく無いか?」

「……大丈夫です」

「いや、何を持って大丈夫なんだ」

「私的には大丈夫です」


 あぁ、そうですか……。

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