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すおうくんの1日 そのろくじゅう(番外編②)
「寝たか……」
酔いつぶれて寝てしまったスゥイの頭を撫でる。穏やかな寝息聞こえてくる。
「君は十分魅力的な女性だ、それは自信を持って良い。
だが君は危うい、何かを急いでいる、それはその目的を隠しきれていない。
理由は分からないが最初は俺を見ていなかっただろう?
君の理由に何があるのかは分からないが、それが分からない限りはどうしようも無い。
人が人を好きになるには理由が必要だ。
それが一目惚れであろうと、な。
いつか君から話してくれる事を待つよ。
君が持つ悩みを、苦悩を、葛藤を、少しでも助けてあげれるならば、俺はいつでも力になろう。
君は俺にとってこの世界の支えでもあるのだから」