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すぅちゃんの1日 そのごじゅうきゅう
「ほら、水を飲め」
顔を真っ赤にし、体調悪そうにしているスゥイに水を渡す。
「はい、有難う御座います。すみません御迷惑おかけして」
「別に良いさ、そもそも酒に気が付かなかった俺も悪い」
「そんな事はありません。分かっていて飲んだのですから」
「そうか」
「そうです」
「何もしないのですか? 拒まないことくらい分かっているのでしょう?」
「俺はそんな人間に見えるかね? あぁ、別に男性が好きとか言うわけでは無い。きちんとまともに女性が好きだ」
「では何故? 他に好きな人が居るようではありませんし」
「さぁ、なんでかな。むしろ俺は君がどうして俺をそこまで好いてくれるかが分からないね」
「自分の魅力は自分には分から無いものです」
「そうか、ならそういう事にしておこう」