23/90
すぅちゃんの1日 そのにじゅうさん
「スオウ、お帰りなさい。今日は腕によりをかけてみました」
予定していた会合の後、宿に戻ると机の上の料理を前にスゥイが仁王立ちしていた。
「あ、あぁ、ありがとう。ってあれ? このメニューどこかで」
「気のせいですよ」
「そうだ、前に俺が作ったメニューじゃないか。どうして?」
「普通気づいても言わないのが優しさですよスオウ」
「え……?」
「美味しかったのが悪いのです」
「え……? いや美味しいのは良いことじゃ?」
「いいから食え」
「は、はい……」