ジャイロマン3最終回
1 クーデター
午前8時。
「き、緊急ニュースです。ワシントンの主な施設が、
奇襲をかけた軍隊に占領されました」
ホワイトハウス前。
アナウンサーの隣にドール・ランプ前大統領。
背後に軍隊。
選挙でバイデに敗れて、負けを認めず私兵で占拠したらしい。
ドール・ランプ
「今日からアメリカは帝国として生まれ変わる。
私が帝王だ。核兵器システムを押さえている。
反逆者には遠慮なく核ミサイルを使う。
各州はアメリカ帝国を支持すると連絡したまえ」
「・・・何てクレージーな状況だ。もしやフィクションのドラマでは・・・」
ロサンゼルス郊外、タダシの家の台所。ネットテレビ画面。
あきれる警官の父親、母親のアマンダ。
「タダシ!」ジャイロのテレパシー。
10才のタダシは離れの小屋へ。
タダシ「あれってやっぱり?」
神棚の光「ああ、グールズが憑依している」
タダシ「また罠があるかも」
ジャイロ「前回のようにすぐには飛び出さない。奴らの数は後90ほどだ。
前大統領の周辺に大勢いるはず。まずそいつらから叩いていく。
もちろん命懸けの戦いだが・・・」
タダシ「わかった!僕も正義の味方になりたい!戦おう!」
「プラズマスパーク、ジャイロマン!」
光球がタダシの額に入り、光って大人の超人の姿に変わる。
外に出て空中へ。球状の光を発する。
「ワープ!」
2 戦闘
ロサンゼルスからワシントン、ホワイトハウス近くへ転移。
「ジャイロスコープ!」敵をレーダーで走査。
「いる!全員だ。人間の兵士は催眠波で操られてる。まずは・・・」
体が光り、自分をカブトガニ怪人のような姿に偽装する。
ホワイトハウス内の軍人の1隊に近づく。
「おい、ガブラ!何してる?人間に化けていろという命令だろうが!」
「おまえら機械人形に命令される筋合いは無いな!」
カブトバサミ(実際はブレード)を叩きつけて軍人の一人を切り倒す。
二人目の首を飛ばし、逃げようとした3人目の背中を突き刺す。
3体はロボットの正体を表して火花を散らして倒れる。
4体目は逃げる。
「裏切りだ!ガブラがロボット部隊を攻撃してる!」
ジャイロは今度はメタリックボディのロボットに変身。
別の兵士たちの所へ向かう。
兵士「おい、何事だ?」
「こういうことだ」ブレードでその兵士の心臓位置を刺す。
「グア!」爬虫類怪人の正体を現して倒れる。
「きさま!」他の兵士が光線銃を撃ってくる。
逃げて他の兵士のところへ。
その時は兵士に変身している。
「急にあいつらが攻撃してきた!」
「ええっ!」
撃ち合いが始まる。
ジャイロマン
「グールズは一枚岩じゃない、怪人、ロボット、その他の寄り合い。
共通点は凶悪犯罪者ってだけ、力で部下を押さえてるだけの暴力集団だ。
信頼関係は、まったく無い」
撃ち合いから正体を現しての格闘戦へ。
あちこちから駆けつけてきて戦いに加わり、
規模が大きくなっていく。40対40のバトル。
3 戦闘2
騒ぎを聞いてやってくるランプ前大統領。
「ええい、味方同士で何をしている!」
兵士がランプをつかんでワープ。
ワシントン州の荒野。
「観念しろ、グールズの首領ヤーガ!」
ヤーガ「きさま、ジャイロマンだな!」
6本足の巨大トカゲの姿に変身。
口から溶解液、手の爪から電撃。
ジャイロマンは回避、ビームガンで銃撃、
接近してビームサーベルで切りつける。
しかしウロコで通じない。
格闘戦に切り替えて大トカゲを叩きのめす。
「む?」地面から飛び出したヤーガの手がジャイロマンの足をつかむ。
手の1本を地面に突き刺していた。ゴムのように伸びるらしい。
そしてヤーガの口から溶解液!
「プラズマパワー!」ジャイロマンは炎のバリアをまとう。
溶解液を防いで、ビームソードで足をつかむヤーガの手を切る。
ジャイロマン「プラズマビーム!」
「グアアア!」痺れて倒れる大トカゲ。
ビームソードでヤーガの首を切ろうとして。
「とどめだ!うっ!?」
光り輝いて浮いていたジャイロマンが呻いて地面へ。
周り100メートルほどが紫色の光のドームに覆われている。
「プラズマエネルギー遮断フィールドです、あなたには致命的でしょう」
白衣を着た人型ロボット。首が長い。
「グールズの科学者シュタークル!」
「とどめを刺されるのはあなたの方ですよ。ジャイロマン。
あなたさえいなければこんな原始惑星、簡単に支配できる。
邪魔な下等生物は駆除して、我々の基地として活用させてもらいましょう」
力の出ないジャイロマン。
大トカゲのヤーガに6本腕のパンチ、尻尾で叩きのめされる。
ヤーガ「さて、とどめだ!溶解液で溶かしてやる!」
ジャイロマン(すまない、タダシ、最後の力で君だけをワープさせる。
すぐ近くにしか転送できない。すぐに逃げてくれ)
タダシ(だったらこういうふうにしてくれ!)
(!・・・わかった)
ヤーガが溶解液を吐く。ジャイロマンに降りかかって・・・
「ギャアア!」悲鳴を上げたのはシュタークル。
転送させてシュタークルの上から溶解液を降らせた!
持っていた装置が破壊されて。
「チャンス!」ゴウ!とプラズマエネルギーに包まれるジャイロマン。
「プラズマブレード!」
急接近、ヤーガの首を飛ばす。
そして低空飛行でシュタークルを真っ二つに。
「プラズマビーム!」
ヤーガとシュタークルのボディを完全に破壊。
2箇所から立ち昇る暗黒エネルギー。
「メギドプラズマ!」手のひらからプラズマを発して
右手でシュタークル、左手でヤーガのエネルギーを崩壊させる。
4 帰還
ジャイロマン
「・・・よし、これで・・うあっ!」
バババッと複数の光線銃の攻撃を受けて倒れる。
「上のやつらを消してくれてありがとうよ、ジャイロマン。
これで俺がグールズのトップになれるってもんだ」
深海生物の頭部の怪人たち5人。
「じゃあな、あばよ、ジャイロマン」
光線銃の狙いをつけて。
ババンッ!
5体が爆発する。
炎の名から立ち上る暗黒エネルギー。
「メギドプラズマ!」それを灼いて散らす何者かの声。
銀色スーツの長髪の男と女が迷彩を解いて現れる。
倒れて動けないジャイロマン。
「シグト、アリッサ、助かった。感謝する」
シグト「よう、ジャイロ、他の敵も片付けたぜ。暗黒エネルギー体の方も。
おたくにしてはずいぶんとボロボロにされちまったな」
アリッサ「現地生命体と契約して情報を得ていたのね。
私たちの、この姿は幻影だけど。まずはジャイロの治療ね」
上空に青い巨大宇宙船が迷彩を解いて出現。
引力ビームでシグト、アリッサ、ジャイロマンを船内へ引き上げる。
合体を解いて光球とタダシの姿に。
治療カプセルで瀕死のタダシを再生治療。
光球も専用の休憩室へ。
3時間ほどでタダシは無事に回復。
光球から地球人の姿に化けたジャイロマンが会いに来る。
本郷猛と風見志郎を合わせたような姿とファッション。
ジャイロ
「任務は完了した。この船でベースに戻ろうと思う。
世話になった。タダシ」
タダシ「ジャイロマン、元気で」
タダシは引力光線で降下。
場所はロサンゼルスのタダシの家の近く。
サファイヤのように輝く宇宙船が上空に消えていく。