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異世界を渡る最愛のゼロ  作者: くろいきびだんご
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第5話救出&王女

街を探すために森の中を歩いていると、少し先の所から複数の気配を感じた。


その内半分は普通の人間の気配だが、半分は、あの化け物の気配のようだ。

どうやら先ほどの化け物がまだいたらしい。


このままでは、おそらく人間のほうが危ないだろう。


さすがにこのまま見捨てるわけにはいかないな。


そう思い戦いが起こっている場所に急いだ。



ついてみるとたくさんの騎士が豪華な馬車を守るように戦っていた。

すでに、何人もの騎士が傷つき倒れていたがまだ息があるようだ。


「急いで倒せば間に合うか。」

そう思い翠月を手に化け物達の蹂躙を始めた。

翠月を振るうたびに化け物達が倒れていく。


「凄まじい力だ...」

兵士の1人からそんな言葉がもれた。

そして数分後、あっという間に化け物達の蹂躙が完了した。


「これで終わりか...」

「.....あの~あなたはいったい...」

「待て、何者か聞きたいのは、わかるが話は後だ騎士達を早く治療しないと手遅れになる」

「でも我々には、治癒の魔法を使える者なんていませんよ」

「大丈夫だ、俺が治す」

そう言って俺は翠月に、気を込めていく。

そして充分を翠月に溜めると倒れている騎士のもとにに行くと兵士の右腕に傷をつけた


「あなたは、何を!っ!」

兵士は、いきなり倒れている騎士を切ったことに怒り殴りかかろうとしたが目の前で起きた光景に絶句した。


なんと倒れていた騎士の体がみるみる癒えていったのだ。

そしてあっという間に全ての傷が癒えてしまった。

そして零は、あっという間に全員を癒してしまった。


「よしっこれで大丈夫だな。じゃあ俺はこれで」

「お待ちください!」

その声とともに馬車の中から豪華なドレスを着た綺麗な金色の髪の少女が慌てて出てきた。


「まだ馬車の中に、重症者がいます。その者も助けていただけませんか?」

「....わかった、早く見せてくれ手遅れになってからでは遅いからな。」

俺がそう言うと、暗かった少女の顔が明るくなった。


「こちらです」

少女に案内されて馬車の中を見ると、血まみれの状態で倒れている白髪の少女がいた。

服を見るとどうやらこの少女のメイドのようだ。


「お願いです!どうかこの者を救ってください!」

「ああ任せてくれ。」

そして俺は、少女の右腕を切った。

すると重症だった少女の傷が癒え青白かった顔色がどんどん良くなっていった。

そしてついに。


「...ここは。」

少女が目を覚ました。


「フラン!」

俺の横で見守っていた少女が目を覚ました少女に飛びついた。


「お嬢様私はいったい。」

「この方があなたの傷を治してくれたのよ。」

「この者が」

白髪の少女はこちらを見定めるように見つめてきた。

「あなただけじゃないわ傷を皆の傷をこの方が治してくれたのよ。」

「っ!外を見るにホブゴブリン達を倒したのもこの方のようですね。失礼ですが、あなたは何者ですか?」

「俺は、赤口零。ただの一般人だ」

「ただの一般人はホブゴブリンの軍団を殲滅なんてできませんよ、それよりお嬢様は、名乗らないでいいのですか?」

「あっそういえば名乗るのを忘れていたわ!こほんっ、

 私の名前はアテナ·ウィル·レイランド。レイランド王国の第1王女です。」

おおー、貴族だとは思っていたがまさか王女だとは思わなかったな。


「あまり驚かれませんね。」

「いえ充分驚いてますよ。」

「あまりそう見えませんが.....私も自己紹介した方がいいですね、

 私の名前は、フラン·ラキーム。アテナ様直属のメイドです。私の事はフランとお呼びください。」

「あ~~!ずるいですよフラン零さん私の事もアテナとお呼びください。」

「ちょっと待ってくださいお嬢様一国の王女がそんな簡単に名前呼びを許さないでください。」

「別にいいでしょうフランだって名前呼びを許してるじゃない。」

「私は、メイドだからいいんですよ。それよりもお嬢様。」

「何よ」

「お礼、しなくていいんですか。」

「.....そうね、改めてお礼を言います。我々を救っていただきありがとうございました。お礼として、あなたを街までお送りいたしましょう。」

どうしてわかったんだ?


「どうしてわかったかですか?実は私人の心の中を見ることができる魔眼持ちなんです。」


「魔眼?」

「もしかして魔眼を知らないのですか?でしたら私がお教えしましょう。魔眼とは、魔力の高い者の片目に表れる、特殊な能力を持つ目のことです。魔眼持ちは、オッドアイですから分かりやすいですよ。」

確かにアテナの目は、右目が水色、左目が赤色だった。

「さて、暗くなる前に街に着くために急ぎましょう。」

「そうね。じゃあ急ぎましょう。零さんも早く馬車に乗ってください。」

「わかった。」

そして俺達は、馬車に乗って歩きだした。

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