閑話神の会話
閑話&ゼウス視点です。
「いってしまわれたか」
私は、彼を送った空間をじっと見つめていたが、
しばらくしてそっと腰をおろした。
そして、
「...ふわぁ緊張した~」
おもいっきり力を抜いた。
「ほんとこういうことでもないと会えないから面倒なんだよね。神って。......はぁ~かっこよかったな~零くん。...ボクもこっそりついていこうかな。」
「駄目ですよ。かってにそんなことしたら」
ボクが誰もいない空間に愚痴を言っていると、
白い空間から1人の綺麗な水色の髪の少女が現れた。
彼女の名前は、アルテミス、弓の女神でボクの秘書のような存在だ。
「だって~」
「だってじゃありません、わかってますか?ゼウス様がかってにそんなことしたら自分も~とか言って他の神達まで降りちゃいますよ。」
「あはは、そんなことになったら下界がたいへんな事になっちゃうよ~」
「ですからやめてくださいと言ってるんです!」
「もー、分かったよ~」
「もーって牛ですか、私だって零さんに会いたいんですよ」
「それが本音か。」
「.....もー、私もう仕事に戻りますからね!」
「ハイハイ頑張って~....あっそういえば伝えなきゃいけないことがあるから神達集めてといて~」
「何かあったのですか?」
「.....零くんに流天の王の力を感じた」
「.....本当ですか。」
「本当だよ」
アルテミスは、長い間ゼウスの秘書のような存在だった、
だから、ゼウスが嘘をついていればわかるようになっていた。
そして、今のゼウスの言葉に偽りがないのもすぐにわかった。
「...至急集めてきます。」
そう言ってアルテミスは、白い空間に消えていった。
「これから忙しくなりそうだね」
そう言ってゼウスは少しめんどくさそうにため息をはいた。
次回から邪龍編スタートです。
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