第2話朝のひととき2と消えた零
「そういえば、忍達はどうした?」
俺は、いつもいるはずのやつらがいないことに気がついた。
「忍姉様は、今日は朝から優華様に日直だからといってつれていかれました。」
忍も朝からつれていかれるとは災難だったな。
「....影狼達もいないようだな。」
「父様達は、朝から修行だといって霧雨姉様をつれて山に向かわれました。」
「...霧雨が無事に帰ってくることを祈ろう。」
「私は、姉様が学校を休むことを学校に連絡してきます。」
「いやそれは俺が先生に伝えておこう。」
「いえ、主の手を煩わせるわけにはいきませんので。」
「...そうか。」
「はい、では伝えてきます。」
「...そういえば雲雀。」
「なんだマイマスター。」
気になったこともうひとつがあったが、神夜は電話中のため聞けなくなったので、暇そうな雲雀に聞くことにした。
「母さん達は、どうした?」
「旅行に行ってくるといってメイド達をつれて埼玉に行ったぞ。」
どうりでメイド達もいないわけだ。
「皐月達はそろそろ着替えないと遅刻しますよ。」
俺が聞いている間に電話も終わったようだ。
「遅刻するのはまずいねー」
「うむ、そうだな」
二人は、そう言って急いで自分の部屋へ向かおうとした、
「じゃあ俺もそろそろ学校に向かうとするか。」
「いってらっしゃ~い」
「マイマスターよ、今日は、嫌な風が吹いている、気をつけて行くがいい。」
「ああ、わかった、気をつける」
「ほら、早く着替えてきなさい。」
「「了解」」
そう言って雲雀達はしゅたっと飛び上がり天井裏に消えていった。
普通、朝からクナイを投げてきたり、天井裏にしゅたっと消えていく人達がいるだろうか...。
そう、うちに居候している大空家の人達は、全員忍者である。
「ではいってらっしゃいませ主。」
「...ああ。」
そう言って俺は学校に向かった。
学校に向かう途中歩いていると、足元が急に光始めた。
「なんだこれ」
俺は、光に包まれて消えた。
その光景は、誰も見ていなかったため零は行方不明者となった。
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