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キミとの約束  作者: 蒼野 棗
第一章
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#3 振り分け試験


「全員、集まったみたいだね」


 入学式が終わるなり、新入生はグラウンドへ集めさせられた。

 今度は何が起こるのかとざわついている生徒達の前に現れたのは、またしても優斗の知っている顔だった。


(確か、学園長にシロとか呼ばれてた人だ)


 記憶の中の年若い少年と眼前の少年の姿が完全に一致する。

 白銀の髪に真紅の瞳の少年は、やはりまだ年若い。優斗達とそう年も変わらないだろう。しかし、彼の着ている服は優斗達と同じ白い制服ではなく、他の教師達と同じように黒いスーツだった。


 そのギャップに違和感を覚えたのは優斗だけではないだろう。

 周囲のあちこちで怪訝そうな声があがる。


「静粛に!」


 マイク越しに響いた凛とした声にざわついていた生徒達も一瞬にして大人しくなる。その反応に満足したように白髪の少年は口を開いた。


「まず自己紹介しておこうか。ボクは妙菊白たえぎく しろ。君達、新入生の指導役を千里様から請け負ってるよ。先に言っとくけど、ボクは他の教師とは違い、優しく教える気は更々ないから、精々死なないようについてきてよね」


 顔は笑っているがどこまでも冷たく突き放すような口調に生徒達がまたざわつく。しかし、白はそんな反応など予想通りだとばかりに気にした素振りもなく話を続ける。


「さて、本題に入ろうか。まず君達をここに呼んだ理由だけど、簡単な事だよ。これから試験を行います。そこで皆さんの実力を見せてもらうのがこの試験の目的」

「試験!? うぇー、オレ、テスト嫌いー! べんきょー嫌だー!」

「ああ、お前勉強得意そうじゃないもんな」


 こう言っては失礼だが、嵐はあまり頭が良くなさそうな印象を抱いていたのでその言葉を聞いて、優斗は思わず納得してしまった。


「石動君の心配は杞憂だと思う。試験っていうのは多分──」

「きゃあああああああ!」


 花音が何かを言い掛けた時の事だ。

 突然、絹を切り裂くような悲鳴がグラウンドに広がった。


「な、なんだ!?」


 優斗が驚きながらも状況を確かめようと振り返った瞬間、彼の視界に入ってきたのは、あの時見た化け物と変わらない異形の姿。正確にはあの時見たものとは大きさや形が異なっていたが、それでも優斗はあれが『鬼』と呼ばれるモノだと即座に理解した。


 自然と全身が強ばる。

 優斗の脳裏に浮かぶのは大河が鋭い爪で、太い腕で貫かれた時のあの光景。


「鬼!? なんで学園に鬼がいるんだ!?」

「気をつけて。一体じゃない」


 花音の言葉に優斗は慌てて周囲を見渡す。すると、彼女の言葉通り生徒達を囲むように何十体もの鬼が姿を現していた。

 突然の鬼の出現に場は混乱する。多くの生徒達が恐怖に顔を青ざめさせ、逃げようとした。だが、そんな彼らを引き留める鋭い声がグラウンドに響きわたる。


「試験内容は簡単だよ。現れた鬼を退治する。まあ、訓練用のランクB程度の雑魚鬼だから大丈夫だと思うけど、油断してると死ぬから注意してよね。それじゃあ、試験開始」


 どこまでも酷薄な声が告げた開始の合図。

 白の声を皮切りに生徒達の周囲を囲んでいただけの鬼が一斉に動き出す。


 そこから生徒の反応は様々だった。

 逃げだそうとする者もいれば、意気揚々と戦おうとする者もいる。腰を抜かして逃げることも出来ず、鬼の餌食になる者だっていた。

 当然、退鬼師なんてものの存在を知らなかった一般人の優斗はあの時と同じように見ている事しかできない。


「よっしゃー! 勉強じゃないなら任せとけ!」


 嵐は意気揚々と戦おうとする者だった。

 彼の顔に浮かぶ笑顔は先程までと何も変わらない。彼にとっては鬼と戦うことなど日常茶飯事のことなのだと思い知らされる。


「そだ、ツッキー。戦えないなら、どっか隠れた方がいいぞ。傍にいたら間違えて斬っちゃうかもしれないしなー」

「っ、後ろ!」


 豪快に笑う嵐の背後に音もなく現れた鬼。

 それを見るなり優斗は焦って声をあげたが、嵐が反応するより早く鬼が嵐に向かって鋭い爪を振り下ろす。

 優斗の脳裏にフラッシュバックする光景。だが、優斗が目撃したのはあの時のような光景ではなかった。


 嵐に向かって鋭い爪を振り下ろしていた鬼は更に背後から何者かによって切り捨てられたのだ。

 鬼の体が真っ二つに裂ける。鬼の体から噴出された赤い血が優斗の顔を汚す。だが、大部分は鬼の真ん前にいた嵐に降り注いだ。

 真新しい白い制服が汚れたことで、嫌そうに表情を歪める。


「うぇー、新品の制服なのに汚れちゃったじゃんかー! ひののん、やるならもっと血が出ないようにやってくれよな!」

「……ごめん」


 真っ二つになった鬼の背後から現れたのは花音だ。

 彼女は変わらない無表情のまま。だが、花音の姿は先程とは変わっていた。

 白い制服は同じ。彼女の人形のように綺麗な容姿も同じまま。しかし、可憐な人形のような容姿には不釣り合いな大剣を彼女は持っていたのだ。


 花音の身の丈ほどある白銀に輝く大きな剣。それを彼女は軽々と扱っている。

 どこからそんな大剣を持ってきたのか気になって、優斗が口を開きかけるのだが、それよりも早く彼の目の前で起こった出来事に言葉を失う。


「まあ、助けられたのは史実だし、お礼参りするとしますか!」

「色々間違ってる」

「細かいことは気にするな!」


 豪快に笑った嵐の周囲にどこからともなく風が巻き起こる。その風は嵐の腕の中で何かを形作り……やがて、風が止むと同時に彼の手には一振りの漆黒の日本刀が握られていた。


「なっ!?」


 突然現れた武器に面食らう優斗。だが、驚いているのは彼だけだ。

 嵐は手慣れた様子で鞘を引き抜くと、刀を構える。

 その姿は堂に入っていて、彼の周囲の空気が僅かに変化した気がした。鋭い空気に優斗は息を呑む。


「さぁて、鬼退治の時間だぜ?」


 ニヤリと強気な笑みを浮かべて嵐は近くにいた鬼を斬り捨てる。

 一瞬、優斗は嵐が消えたのかと思った。

 気付けば嵐は鬼のすぐ傍にいて鬼が嵐の存在に気付くより早く、その体を斬り裂いていたのだ。


 自分が斬り捨てた鬼など興味もないのか、嵐は倒れていく鬼に目もくれず鬼の群へと視線を移す。

 優斗にとっては一体でも恐ろしい鬼が群をなしているというのに嵐は怯むことなく、むしろ嬉々として鬼達へと突っ込んでいく。


 数匹の鬼に囲まれても彼は笑顔を絶やさない。

 軽やかな足取りで、ダンスでも踊っているかのように鬼を斬り捨てていく。まるで風のようだと優斗は思う。


「月舘君は私の傍を離れないで。遠くに行かれると守れないから」


 花音の言葉に嵐の戦いから目を離せなかった優斗は我に返る。

 花音は優斗に背中を向けて、彼を守るように大剣を構えていた。


「あ、ありがとう」


 女の子に庇われるなんて情けないことこの上ないのだが、それでも花音は鬼と戦う術を持たない優斗よりもよっぽど強いだろう。だからこそ、男としては複雑だが、優斗は素直に花音に礼を告げた。



「……ふーん。今年は結構使えそうな子がいるね」

「妙菊先生。そろそろ良いのではないですか? 今回の新入生用の鬼も例年と違い、一段階上のBランクの鬼を使っているのです。あまり厳しくしすぎると──」

「うるさいよ。今年の新入生の教育は、ボクが千里様に一任されてるんだけど? それともなに? 君、千里様の決定に文句つける気?」

「ひっ! め、滅相もございません!」


 冷え切った真紅の双眸に射抜かれて、傍に控えていた中年の教師は怯えたように居住まいを正した。

 白は侮蔑しきった眼差しで教師を一瞥してから、小さく溜息をついて生徒達の試験に視線を戻す。

 鬼も生徒も始めの頃よりも少なくなったグラウンドで、白はある生徒を見つけて僅かに瞳を細めた。


「アイツ、確か……」


 白の視線の先にいるのは、一人の少女に庇われている少年。

 少女は少年を庇うように近づいてくる鬼を大剣で斬り裂いていた。


「あれじゃあ、試験にならないね。ランクAの鬼を出すよ」

「そ、それは流石に!」

「なに?」

「……な、なんでもありません」


 中年教師の回答に白は満足したように笑って、一歩足を踏み出した。



「そこの二人、駄目」

「え?」


 嵐のように自分から鬼を退治に行かず、自分達だけを守るようにしていた花音達に向けられて発せられた言葉は冷たい響きを持ったものだった。

 視線を向ければ、白の姿がある。


 彼は目が全く笑っていない笑顔を浮かべながら、後ろに一体の鬼を従えていた。

 その鬼は威圧的な雰囲気を纏っており、全身の細胞が危険だと訴えるほど、先程までの鬼達とは明らかに格が違う。


「これは試験なんだけど? 君も戦わないと。大体、女の子に庇ってもらうとか情けないと思わないの?」

「…………」


 優斗は何も言えない。

 白の言葉があまりにも正論だったからだ。


「……月舘君は戦えない。だから、私が守る」

「あのさぁ、君、試験の意味分かってる? ボクは退鬼師としての実力を見たいわけ。戦えないから守る? そんな役立たずこの学園にはいらないよ。ほら、見なよ。現に戦えない奴らはもういない」

「だけど、月舘君は何も知らない。そんな人がいきなり戦えるわけない」

「何も知らない?」


 花音の言葉にぴくりと眉を寄せる白。

 彼はしばらく何かを考え込んだあと、ニコリと笑う。そして、紡ぎ出されたのは可愛らしい笑顔からは想像もつかないほど冷酷な言葉だった。


「そう。なら、死になよ」


 ぱちん、と白が指を鳴らす。それと同時に彼の背後に控えていた鬼が動き出した。

 その速さは先程までの鬼達と比べものにならない。

 優斗は目で追うことすらできなかった。

 気付けば、鬼が目の前にいて、どんなに硬い壁ですら噛み砕いてしまいそうな強靱な牙が優斗の視界を埋め尽くした。


「駄目っ!」


 花音が焦ったように振り返りながら大剣を振るう。しかし、それでは間に合わない。

 花音の大剣が鬼を切り裂くよりも速く、鬼の鋭い牙が優斗の頭を噛み砕くだろう。

 避けることも逃げることもできず、何が起こったのか分からないまま優斗は死に至る。

 その場にいた誰もがそう思っていた。だが、彼等の視界に映ったのは彼等が想像していたものとは別のものだった。


 一陣の風が吹き抜け、響いたのは甲高い金属音。そして、立ち尽くしていた優斗が地面に倒れる音。

 優斗が一瞬前まで立っていた場所に立つ一人の少年。

 少年は日本刀で鬼の牙を受け止めながら、肩越しに振り返る。そして、優斗の無事を確かめるとニヤリと笑った。


「助っ人、退場! ってな!」


 突き飛ばされて尻餅をついた優斗は状況を理解できぬまま、呆然と自分を助けてくれた緑髪の少年──石動嵐の顔を見上げている。

 優斗はたったいま自分に起こった状況を頭の中で思い返して、自分が死にそうになったこと、嵐に助けてもらったことを一拍置いてから理解した。


 助けられた優斗も間に合わないと考えていた花音も様子を見ていることしかできなかった周囲の生徒達の誰もが嵐を見ている。

 ただひとり、白だけは僅かに眉を寄せて、

「退場? 登場の間違いか?」

 と、小さく呟くだけだった。


「……避けて」


 そんな声が響いたかと思えば、嵐は軽くバックステップを踏み、対峙していた鬼から距離をとる。

 その瞬間、鬼にめがけて白銀の大剣が振り下ろされた。だが、大剣が鬼を斬り裂く前に鬼は素早い動きで花音の攻撃を避けてしまう。


「うわぁ、いまの攻撃避けるとか……アレ、上のランクじゃないのー?」

「多分だけど……Aランク級」

「わー、オレ、Aランク級とか戦ったことないぜ? どうするよ、ひののん」


 いまだに尻餅をついたままの優斗を守るように彼の前に立っていた花音は嵐の言葉に僅かに表情を変える。それは困惑に近い表情だ。

 花音は鬼から視線を逸らすことなく、まっすぐ見据えながらも思案している。そして、彼女は決意したように目を見開き、作戦を口にした。


「攻撃は最大の防御!」

「へ? どういう意味?」

「攻撃あるのみ。石動君は右から。私は左から攻撃する」

「お、おう!」


 花音の気迫に気圧されたのか若干どもりながらも嵐は頷く。そして、二人は同時に踏み出した。

 素早い動きで鬼に向かうかと思われたのだが、何故か右から回れといわれた筈の嵐が左に……つまり、花音めがけて突進した。


「っ!」

「いってぇ!」


 花音もまさか嵐が突っ込んでくるとは思っていなかったのか避けることも受け身をとることもできず、二人揃って地面に倒れ込む。


「だ、大丈夫か?」


 これには思わず優斗も声をあげてしまう。

 優斗の言葉に先に反応したのは花音の方だった。彼女は自分の上に倒れ込んだ嵐を乱暴にどかして即座に立ち上がる。


 自分よりも背の高い男を簡単にどかすことができた花音の怪力に優斗は驚くが、よくよく考えれば彼女は自分の身の丈ほどある大剣を軽々と振り回しているのだから何も不思議なことではないのかもしれない。


「なんで左に来るの?」


 無表情だがどこか怒っているような声音で嵐に理由を尋ねる花音。

 嵐は何故花音が怒っているのか分からないようで目を丸くさせた後、ニッコリと笑う。


「ふっふっふっ、オレを舐めてもらったら困るなひののん! オレは、右と左が分からないんだぜ!」


 晴れやかに笑いながら自信満々に告げた理由に花音は怒る気もなくなるのだった。

 そんな会話に脱力したのは優斗だけではない。

 既に他の鬼を倒して興味深そうに成り行きを見守っていた他の生徒達も鬼をけしかけてきた白も同じだった。もっとも、白は脱力したというよりも呆れたと言った方が正しいかもしれない。


「……はぁ、なんだか興が削がれたね。もういいや、試験終了。お疲れさま」


 溜息をつきながら、軽く手を叩く白。

 その言葉に誰もが目を丸くさせて、白を見る。

 優斗が気付いた時には、先程まで花音達が戦っていた鬼の姿はなく、そのことを確認するなり優斗は安堵の息をもらした。


「並び方とかはどうでもいいから、一回集まってくれる? はい、集合ー」


 面倒だといわんばかりに溜息をつきながら手を叩く白に散らばっていた生徒達も戸惑ったように集合しはじめる。もっとも今回の試験で力及ばず鬼にやられた生徒達は当然集まることなどできない。

 地面に倒れたまま動かない生徒に試験を見守っていた他の教師が駆け寄っていくのを横目に生徒達は白の元へと集まった。


「それじゃあ、名前を呼ばれた人から前に出てきて。……えーと、水無月さん。雷堂さん。夜槻やづきさん。霧谷君──」


 白が手にしていた名簿のようなものを見ながら名前を挙げていくと、何人かの生徒達が前へと進み出る。


「こんなところか。はい、じゃあ、君達はちょっとあっち行ってて。それじゃあ、次は──」


 始めに名前を呼んだ生徒達に少し離れた場所に行くように指示すると白はまた生徒達の名前を呼び始める。

 その行動の意味が分からず、生徒達は怪訝そうな顔をしながらも白の指示に従う。そして、いくつかのグループを作り終えたところで、白はグラウンドに残っている生徒達を見る。


 そこに残っているのは未だに白に名前を呼ばれていない生徒達だ。優斗もその一人だった。

 白は優斗と目が合うと小馬鹿にしたように笑い、グループ毎に分かれた生徒達をぐるりと見渡す。


「いま君達は数人ずつのグループに分かれてると思うけど、メンバーの顔よく覚えておいてね。それが、これから君達が共に戦うことになるチームメイトだからさ」


 チームと言われてもそれがどういうものなのか理解できず、生徒達は不思議そうな顔をする。そんな中、一人の生徒が手を挙げた。


「何?」

「チームって何ですか?」

「言葉通りの意味だよ。君達はまだ未熟だ。鬼と戦うにしても一人だと逆にやられる確率の方が高い。だから、チームを組むんだ。知ってる人もいるかもしれないけど、この学園はチームを重要視しててね、成績もチーム単位でつけることになる。つまり、どんなに一人で頑張っても他のチームメイトが駄目なら必然的に成績は上がりにくくなるってこと。当然、同じチームの仲間が何か問題を起こしたら連帯責任さ。分かったかな?」


 白の言葉に誰も何も言わない。

 生徒達は同じグループにいる仲間の顔を様々な表情で見ていた。


「そうそう、同じチーム同士で寮の部屋も決まるから、部屋割りとかは寮に帰ったらチームメイトと勝手に相談してよね。今日は、一蓮托生のチームメイトと交流することを勧めるよ。それじゃあ、今日はここまで。解散」


 言いたいことだけ言うと白はもう言うことなどないとばかりに背を向けて歩き出してしまう。

 そんな彼の後ろ姿を生徒達は見送って、それから各々行動を始めたのだった。


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