6話 俺と真凛に秘密が出来たのだか…2
今日は良い1日になると思ってたのに、
朝イチからとんでもない事を真凛から告白された。
ホント、どうしよう……
「 それで? その感じだと、他にも爆弾がありそうだけど……… そこんとこどうなの? 」
「 珍しく鋭いですねお兄ちゃん。 話しが早くて
助かります。 」
「 珍しい って失礼な! 」
「 いえ、 事実ですから。 」
( グサッ )
直接妹に言われるとか………キツすぎるだろ!!
「 話しを戻します。 私は、その……大賞を受賞しましたがこのままではデビュー出来ません。 」
「……… ああ~親父の事か。 確かにな…
じゃあどうすんだ? せっかく受賞したのに、
勿体ない。 」
「 はい。 なので、既に打開策は考えてあります。 」
( 我が妹は流石としか言いようがないな… )
「 それはもしかして 俺絡み? 」
「 さっきからお兄ちゃんヤケに鋭いですね…。
熱でもあるんじゃないですか? 」
「 ................. 」
「 それでですね…………。その案というのが……
〝〝 お兄ちゃんに代理として
デビューして貰う 〟〟
というのです。 」
「 .................ちょっと待てちょっと待て!
なんで俺が? 真奈がいるだろ。 」
「 それが、真奈は前々回に私が取った大賞を
受賞していて既にデビューしているからです。 」
「 ……他の案は無かったのか?
そもそもな、俺に 「 ダメなんですか?私お兄ちゃん
しかもう頼る人がいないんです・・・ 」 ......... 。 」
「 うっ・・・ 」
そんな泣きそうな顔はずるいだろ……
いつもは完璧美少女で俺なんか必要ですらないのに
妹にこんな悲しそうな顔させてる俺がみっともない。
やる事は最初から決まってんだろ!
「 ……分かった。 その役目、俺が引き受けてやるよ! 」
「 ほんとですか!
ありがとうございますお兄ちゃん!! 」
( ハッ! 真凛が嬉しそうに笑っているの
久しぶりに見た........ 引き受けた甲斐があったな )
「 詳細は追って連絡をするので宜しく
お願いしますね お兄ちゃん!
それでは失礼します。 」
「 ああ…分かった。 」
真凜が扉を開けるとこちらを振り向いて、
「 ……本当にありがとうございました。
これから一緒に頑張りましょうね! 」
と、頬を赤く染め出ていった。
( ………… )
( ハッ! 妹に魅入っていただと?
それにしても真凛 ってあんなに可愛く
笑えるんだな…………。 」
若干危ない思考がよぎった…
( そう言えば小説のタイトルって、何なんだろ? )
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~ 続く ~
明日ようやく剛が出せます。
頑張りますので宜しくお願いします。