4話 真凛と真奈… 2
真凜が真奈に衝撃のカミングアウトを
して数分が経過しました。
{ 真奈視点 }
「 それで、タイトルなんなの? 」
「 ・・・・〝 お兄ちゃんのお嫁はダメですか ?〟 」
「 いやいや・・・ちょっと待って 、
それってゼッタイ真凛の願望と妄想の詰め合わせ
でしょ!? 」
「 バカにするんですか! ダメなんですか! 」
それから数分間、真凛の兄に対する熱い思いを
軽く聞き流し……
「 それからですね お兄ちゃんは・・・・・・・・・・・・ 」
( ぁぁ〜…… この子…もうダメ・・・ )
「 〜~〜~〜~〜~なんです! 分かってくれましたか?」
( やっとか… )
「 そこで真奈に相談なんですが……
両親と学校の関係で私、 作家デビュー出来ません。 」
「 あ〜 なるほどね。 真凛のお父さん、メッチャ厳格な人だし、中学生徒会長が率先してバイトのような事をしたら問題だもんね。 」
「 …………はい。 」
「 ちなみに私もその大賞、前々回に受賞してるから。
< 桜ココロ >ってゆう名前で。」
「えっ そうでしたか…。 タイトルはなんですか? 」
「 …………〝 『 おにい 』と呼ばせて! 〟 」
「......... 真奈、そんな願望あったんですか…更に
お互いお兄ちゃん絡みですか……。
.........負けない。」
「 まっ それは1回置いといて、 お兄ちゃんに代理を
してもらったら? 真凛のことだし、その事も考えたんでしょ? 」
「 はい…。 でもお兄ちゃんは引き受けてくれないかもしれませんし、最も私がお兄ちゃんを困らせたくありません! 」
「 まず一つ言わせてもらうけど…… 真凛はこれが
チャンスだとは思わないの?
お兄ちゃんが引き受けてくれたら、間違いなく話す機会が増えるじゃん。 」
「 ハッ! その考えには至りませんでした。 」
( 真凛は頭良いけど、こういう所がね…… )
「 だから、明日お願いしてみなさいよ。」
「 .................分かりました。 私、やってみます! 」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~ 続く ~
岡田君がまだ出てきていないので
申し訳ありません。
明日ようやく圭に相談します。