10話 個性的な編集者との邂逅と再会… 2
後1話出して落ち着けます。
「 初めまして、
アーティストの桜小雪です… 」
前回、声をかけられ振り返るとそこには………
俺の大好きな声の持ち主が何故か頬をほんのりと
赤く染めたたずんでいた。
しかし次の瞬間、彼女の言った言葉に呆然とするしか
なかったのだ…
「 それと、久しぶり!
圭くん。 」
「・・・えっ? もしかして……雪? 」
「 うん! そうだよ、小4以来だね。 」
なんとアーティストの桜小雪は家が真向かいだったこともあり、小さい頃からずっと一緒にいた佐野雪だった。
しかし彼女は小学校4年生の時に親の仕事で転向してしまい、それから交流が途絶えてしまった幼馴染みだ。
( ってゆう事は、俺が好きな声は幼馴染みの雪の声って事か! )
取り敢えず落ち着け俺!
「 …ああ、久しぶり佐野。 まさか小雪ちゃんが佐野
だったとわな… スゲェな! 」
「・・・むぅー、 雪って呼んで! 」
さっきは昔の癖で名前で呼んでしまったが、気を使い年齢的に考え名字で呼んだら、あからさまに不満ですって顔された…でも、そんな頬を膨らましていたら可愛いだけで怖くないな…
「 ……でもさ佐野、俺らもう高校生じゃん?
流石に名前呼びは恥ずいって! 」
「 ・・・雪! 」
「 嫌でもなやっぱ「 雪! 」・・・・・・はい…」
「 ……で、雪は今どうしてるんだ? 」
「 やっと名前で読んでくれたね!
私は事務所の近くの高校に通ってるんだけど、
また引っ越してそっちに戻るんだよ!ちなみに聖定
高校の編入試験合格したからこれからも宜しくね?
真凛ちゃんにもよろしく言っといてね 」
「・・・はあああ〜〜~〜~!?マジで!?」
「 それから声優もしてて、圭くんの小説がアニメ化
したら妹役は私がもらうよ。
…あっ、編集者が来たっぽいからもう行くね。
また宜しくね、圭くん! 」
小さい頃からそうだったが、相変わらず嵐の様な奴だな… それと最後編集者が来たっぽいとか言ってたな! どこだ?それらしい人が居ないが…
・・・ん? このパーティー会場は関係者しか来れないはずだよな… じゃあ、あの小学生は誰かのお子さんか?
俺の目を引いたのは、どっからどう見ても
小学生の女の子…親でも探しているのか、ドングリのようにクリクリとした可愛い目で周囲を見渡している。
あっ!今目が合った、なんか目を輝かせながらこっちに来るぞ。そしてその女の子が身の前まで来て、
「やっとみつけたよ〜 如月せんせ!
わたしがせんせ〜の担当で編集者の
江口紅音ダヨ〜〜
これからよろしくね〜〜 」
( ・・・はぁぁぁぁ~〜~〜~〜~!? )
これが初めての彼女との接触だった……
「 あっ?今私を小学生と思っていたでしょー
すいませーん、だれかーここにロリコンが
いまーす! 」
「 ファッ!? ちょっと待って!流石にそれは
無いでしょ! 」
「………ふふふ。 ゴメンネ、せんせの焦った顔
が見たかっただけだから。 」
うゎー、めっちゃドSな人じゃん、
もう見た目に騙されないからな!
その後ホテルのロビーに場所を移して打ち合わせが始まった。
最初の接触がからかわれるとゆう最悪なシュチュだったがその後の仕事ぶりは凄かった。
いかにもやり手ですって感じ、現代的に言うならば
まさにキャリアウーマン!
ああー、これからこの人と付き合って行かなければ行けないのか………
疲れるわぁー
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〜 続く 〜