資料 主要海軍国保有戦艦
現在の主要海軍国の艦艇を説明しておく。
でないと史実とは全然違うから多分話が伝わらないし……。
第一この時代では植民地のはずの国が戦艦持ってるのがそもそも違うしな。
ということで超簡単に……。
【日本】
戦艦 16隻
航空母艦 3隻
他国と異なりすでに旧式戦艦が除籍されている日本は16隻全てが近代戦艦。「伊勢」型4隻も全て完成し、40.6センチ砲搭載艦8隻を持つ。
航空母艦は「鳳翔」型2隻と練習空母の「宮古」。ただし「宮古」は飛行甲板を延長したため瀬戸内海等の波の静かなところ以外は航行不可。
史実と異なり軍縮の結果かなりすっきりした状態。16隻全てが近代戦艦で、空母もすでにそれなりのものを保有している。史実と比べれば桁外れの国力を持っているためこれでも予算に対する海軍費の割合は少ない。戦艦の建造は「伊勢」型でとりあえず終了、航空母艦や巡洋艦の整備計画が始まっている。
【アメリカ】
戦艦 35隻
航空母艦 2隻
戦艦35隻のうち近代戦艦は18隻。史実よりも同型艦の多いものが多く、「ペンシルヴェニア」型が4隻、「テキサス」型2隻、「オクラホマ」型2隻、「ニュー・メキシコ」型4隻、「カリフォルニア」型2隻、「メリー・ランド」型4隻。このうち40.6センチ砲8門を積んでいるのが「メリーランド」型4隻。
航空母艦は「ラングレー」型2隻。給炭艦「ジュピター」と「ネレウス」から改装された。
史実よりもかなり数が多くなっている。アメリカも現在は北アメリカ大陸丸々一個を持つようになっており、まだまだ多くの艦を造ってくるだろう。現在「レキシントン」型巡洋戦艦5隻の建造を議会が承認し、建造を始めようかというところである。ただしこれは史実と違い、重装甲・高速の40.6センチ砲搭載艦。
【イギリス】
戦艦 25隻
航空母艦 4隻
史実と比べ第1次大戦で多数の沈没艦を出したのと植民地の数が少ないのとで近代戦艦は数が減り、「アイアン・デューク」型の生き残り2隻に「クイーン・エリザベス」型の残存艦1隻、「ロイヤル・サブリン」型4隻など。巡洋戦艦で主なものは「ライオン」型の残存1隻、「タイガー」型1隻、「レナウン」型2隻。
航空母艦は「アーガス」型1隻、「グローリアス」型2隻、「ヴィンディクティヴ」型1隻。「フューリアス」型巡洋艦の建造が行なわれなかったため「フューリアス」は存在しない。「ヴィンディクティヴ」は一応空母と名前がついているが、巡洋艦の前後に飛行甲板がついているもので搭載機数も一桁。史実では後に巡洋艦に戻される艦だ。
史実と異なり、植民地がほぼないことから多少懐が寂しい状態。そのため史実なら5隻造られる「ロイヤル・サブリン」型も1隻少ない4隻。ただ大戦後旧式戦艦の一部除籍を条件に議会は「フッド」型戦艦4隻の建造を承認。これも予算不足から建造が遅れていたのだが、そのため主砲は40.6センチ砲搭載となっている。
【ドイツ】
戦艦 11隻
航空母艦 0隻
大戦で多数の艦を沈められ再建もまだ進んでいない状態。近代戦艦は生き残りの「バイエルン」型2隻(史実と違い4隻全て完成し、2隻戦没)など。巡洋戦艦は「ザイドリッツ」型1隻と「デアフリンガー」型2隻などが主なもの。
航空母艦は建造計画だけで現有艦も建造中の艦もない。
史実と違い大戦で降伏したわけではないため、スカパ・フローでの自沈による悲劇もなく、そこそこの艦が残っている。ただ大戦の傷跡はやはり大きく海軍再建は後回しにされている。ここ最近はだいぶ復興も進んでいるため景気は上向き、海軍は「マッケンゼン」型戦艦の建造を計画している。史実とは違い、ドイツも植民地が少ないためか「マッケンゼン」型の建造は行なわれていなかった。そのため史実のそれとはだいぶ異なる戦艦になりそうだ。
【フランス】
戦艦 13隻
航空母艦 0隻
思ったより大戦での戦没艦が少なかったためそこそこの数の戦艦が残っているが、旧式艦が多い。近代戦艦は「プロヴァンス」型戦艦3隻のみ。「クールベ」型2隻(2隻戦没)も新しいといえば新しいが主砲は30.5センチ砲である。
航空母艦はドイツ同様計画だけ存在するが、手付かず。
フランスは現在「ノルマンディー」型戦艦4隻を建造中。大戦で受けた傷が思ったより浅かった(ドイツの目が主にイギリスに向き、爆撃の回数も割りと少なかった)ためドイツよりも比較的早く海軍再建に取り組めたので「ノルマンディー」型の建造が行なわれた。1番艦「ノルマンディー」は現在擬装中である。
【イタリア王国】
戦艦 15隻
航空母艦 0隻
イタリア海軍も旧式艦が多い。近代戦艦としては「ダンテ・アリギエーリ」型1隻と「コンテ・ディ・カブール」型2隻(1隻は大戦で蝕雷して沈没)と「カイオ・ドゥイリオ」型2隻。ただし全て主砲は30.5センチ砲。あとは前弩級戦艦も混じる旧式艦ばかり。
航空母艦は計画はあるが、空軍の空母不要という声が強いためもあり設計段階でストップ。
イタリアとしては地中海の覇権を握りたいので戦艦はある程度欲しい。しかしオーストリアとの戦争でかなり工業などがダメージを受けたためそれどころでないのが実情。現在「フランチェスコ・カラッチョロ」型4隻の建造計画はあるが、計画だけである。
【ロシア帝国】
戦艦 14隻
航空母艦 0隻
戦艦は数はそこそこ多いものの旧式艦ばかりで史実でいう日露戦争頃の艦も入れての14隻である。一応近代戦艦としては「ガングード」型4隻と「インペラトリッツァ・マリーヤ」型3隻があるが両方とも30.5センチ砲搭載艦。大戦では相手が海軍をほとんど持ってないのと北極海では動けないのとでほとんど出番はなかった。そのためか大戦後の海軍の軍備拡張も思うように進んでいない。
航空母艦は現在保有する計画はない。
史実と異なり領土は狭くなっているが、工業が発達し史実よりも国力が良くなっているのではないかと思わすような状態である。ただ海軍に関して言えばさほど先進国であるとはいえない。しかし、「極東」はないし黒海にも面してはいないので、バルト海を守れるだけの海軍があれば良いのでそこまで熱心にしていないのだと思われる。
【ソビエト連邦】
戦艦 2隻
航空母艦 0隻
戦艦は「ブリヤート」型2隻。この2隻はアメリカに発注して建造されたものでほとんど「ペンシルヴァニア」型のコピー。ただ副砲が14センチ砲に換装されているのが違うとこだ。日本を意識しての戦艦購入だと思われるが、この話はアメリカが持ちかけて安く売ったとかそんな噂がある。日本に対する牽制のようだ。
航空母艦の建造予定はない。
史実のソ連は今頃ロシア革命やら何やらで忙しいとこだがそれもなくいたって平和。ただ西半分を持つロシアと違い海軍にはさほど重きを置いていないようだ。ただ陸軍に関しては世界トップレベルの装備を誇る国である。正直どこからあれだけの技術が湧いてくるのか分からない。
【北アフリカ共和国】
戦艦 4隻
航空母艦 0隻
史実と比較しようがないのだが戦艦4隻はとりあえず近代戦艦。4隻は「アルジェ」型と呼ばれ30.5センチ連装砲7基を搭載する艦で、イギリスの「エジンコート」のような艦。建造は2番艦まではアメリカで建造されたが、3,4番艦は自国で建造。技術力と国力の急進を内外にアピールした。
航空母艦はアメリカに設計協力を依頼しており、4隻を建造予定。
大戦で広大な新領土が手に入り、そちらの整備が先であるため海軍は後回しになっている。しかし、40.6センチ砲搭載艦建造を計画するなどやる気は十分である。もちろん建造計画の浅い同国での建造は難しいと思われるため外国へ発注しようとしているが、予算がとれず上手くいっていない。
【南アフリカ共和国】
戦艦 2隻
航空母艦 1隻
戦艦は「ケープタウン」型2隻で、自国ではなく日本で建造された。半年ほど前に引き渡されたばかりで主砲は35.6センチ砲3連装3基。大戦前までは巡洋艦主体の海軍だったがこれにより戦艦を保有する国の仲間入りを果たした。
航空母艦は「アガラス」型1隻。これも建造国は日本。空母のノウハウを身につけるための艦で実験艦的要素が強い。航空機自体の保有数の少ない南アフリカでは運用が難しいので日本の軍事顧問を招いたりして現在訓練・研究が進められている。
現在は日本に協力を依頼して自国での建造を計画しているところ。ただ新領土の開発が最優先のためなかなか予算がとれず先延ばし状態。ちなみに俺とここの元首である向井は小学校の頃からのダチだ。
【ブラジル海軍】
戦艦 8隻
航空母艦 2隻
戦艦は旧式艦を含むが割と新しい艦が多い。若干旧式化してはいるが「ミナス・ジェライス」型も近代化改装を受けているためまだ使えるし、自国で初めて建造した(イギリスの技術支援を受けて)戦艦「リオ・デジャネイロ」型2隻は35.6センチ砲連装4基を搭載し、速力は28ノットを発揮する優秀艦。ブラジルの工業力の進歩が世界に示された。
航空母艦は日本から購入した旧「逢龍」型。海軍航空隊の建設のため現在は様々な実験やパイロットの訓練にあたっている。
史実よりも強力な国となっており、自国で戦艦を建造できるまでになった。アルゼンチンなどとの対立はないが代わりにアメリカと対立気味である。現在は「ブラジリア」型戦艦2隻の建造が進む。38.1センチ連装砲を搭載し、重装甲が施されている上に30ノットを超える高速を発揮できるという。無論イギリスの技術支援を受けてのものであるが。
更新遅くなり申し訳ありません。今回の資料も急いで作成したので後から勝手に内容が変わるかもしれないです……。
また内容でこれは変だというのがありましたらご指摘いただけるとうれしいです。かなり突付いているので史実とはだいぶ違うようになりましたが……。